2007/02/17

CADトレース技能審査でした

今日はCADトレース技能審査「建築部門」の試験日で、試験監督に行ってきた。
初級は例年程度のレベルだったけど、中級は少し難易度が高かったように思う。しかし、みんなほぼ完成していたようだからなんとか合格できるかなぁ?

しかし何故CADの検定試験は受験料がどれも高いのだろう。
建築の専門学校では、まず例外無くCADの実習が含まれており、”卒業=まぁまぁCADが使える”ということ。つまりCAD資格の所持が特に就職に有利になるとはあまり思えないし、新卒採用の際にCAD資格を重要視する企業も少ないようだ。
その割に検定料が高いように感じる。ぜひをもっと安く、学生も受験しやすくして欲しいものだ。

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2006/09/02

CADは便利な道具ですが

土曜日の今日、午前は体験入学、午後は学校説明会という1日だった。

体験入学はCADの模擬授業。
数年前まではパソコンに触ったことの無い人が多かったものだが、最近はパソコンも身近になったようで、体験入学参加者で初めてパソコンに触れるという人はほとんどいなくなったようだ。
おかげで最初に簡単な説明をするだけで、いきなりCADの模擬授業をやっても、参加者はたいてい遅れずに実習作業について来てくれる。もちろん体験入学では、初心者向けに課題は造り込んではあるのだが、60分程度で平面図の作図が出来上がる。

体験後の個別相談で、参加者の1人、ある英語科の大学4年生の女性と話をした。
彼女は、実家が建築関係の仕事をしているということで、日頃から鉛筆描きの図面をCADで清書するという手伝いをしているとのこと。
しかし彼女曰く、『単にCADで写しているだけ、いったい自分は何を描いているのか、意味も良く分からずにディスプレイ上に線を描いている。』
そこで、きちんと勉強し、理解したいという願望から、大学卒業後は建築専門学校に行こうと思い立ったらしい。話を聞いているとなかなか意思の強い、芯の強さを感じた。まぁそうでなければ「理解して図面を描きたい」なんて考えもしないだろうな。

CADは誰でもきれいに図面が描ける。でも正確に、安全で機能的で快適な、良い設計ができるという事とは別問題。きちんと基礎になる知識や技術があってこそパソコンは役に立つ道具だと思う。

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2006/03/02

さよならドラフター!

dra製図室の老朽化したドラフターが処分される。
現在、製図室にはドラフターの設置された部屋と平行定規の設置された部屋があり、ドラフターの方は、古いものは十年以上使用しているのではないだろうか。故障したものは修理に出したりパーツを交換したりしながら、専門学校生たちの製図実習や卒業制作、その他課題作成などに使用されてきた。このドラフターのあった製図室は、平行定規や作業台の設置と、より使い勝手の良い教室に変わる予定。

ドラフターは、一般には建築設計用の製図機械と思われがちだが、元々は機械製図用に創られたもの。機械製図では微妙な角度で描けることが必要だった。ドラフターはL型に取り付けられた定規の角度を自由に回転させ、任意の角度の斜線を描くことができる。
その便利さゆえに建築設計事務所でも使われだし、建築製図機械としても普及していったようだ。しかし、使ううちに定規の水平、垂直が狂ったりするので、時々その確認と調整が必要だ。

製図といえば、私が2級建築士の実技試験を受験した頃は、製図版とT定規だった。製図版の端にT定規を左手で押さえつけながら、三角定規や勾配定規(角度が変えられる三角定規)と組み合わせて水平線や垂直線、斜線を引いていく。
T定規を上下にスライドさせ、三角定規はT定規の上で巧みにスライドさせながら図面を仕上げていくわけで、これらの製図道具を使うにはかなりの練習と慣れが必要だった。

その練習と慣れをかなり削減してくれたのが、「平行定規」だった。初期のものは製図版にワイヤーと定規を取り付けただけのものだったが、現在では製図版の両端にワイヤーやガイドレールがあり、格好も良くなった。
para 平行定規は、1本の水平な定規が上下にスライド可能なもので、まさにT定規が発展した形だ。定規の水平が狂うことはほとんどないし、製図版の横幅一杯の長い水平線も狂うことなく引ける。何しろT定規より遥かに使い勝手がよい。A2サイズの卓上型平行定規は建築士試験に持ち込み可能なタイプだ。私は大げさなドラフターより、シンプルな平行定規派です。

しかし現在、実務では手で図面を描くことはほとんどなくなり、CADで描くことが普通になった。水平・垂直が描きやすいT定規や平行定規、自由な角度で描けるドラフター、曲線までもお好みで描けるCAD。道具の移り変わりと共に、設計やデザインも変わってきたように思う。
筆記具にしても、ずいぶんと変化しているし、”デザイン道具と世の中のデザインの変遷”なんていうのを調べてみると意外と相関性があるかも知れない。
ひょっとすると、そんな論文も既にあるのかも。

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2006/02/18

CADトレース技能審査 17年度後期試験終了

平成17年度、後期のCADトレース技能審査が終了した。CAD関連の検定試験のうち、『厚生労働省認定』というお墨付きの付いた唯一の公的資格だ。
初級、中級、上級の区分があり、また建築部門と機械部門とに分かれている。初級からでもしっかり実技試験と学科試験がある。私個人としては、知識だけを問う検定よりも実技を伴うこの試験はお勧めできると思っている。しかしCADトレース技能審査を含め、CAD関連の検定試験は検定料が高いので、学生には勧めにくいのが辛いところだ。また、建築専門学校では、CAD教育は十分に行われていることは企業にとっても周知のこと。だからCAD関連の資格取得が、就職に強力な武器になるわけでもない。
だが、学生にとっては資格試験の合格が自信になるし、技術習得の1つの目標にもなるので、受験する学生にはバックアップをしている。実技試験対策で過去問を使っての練習、CAD作図のコツや検定試験合格のコツ、学科試験での難解なCAD用語、IT用語についてなどの解説など・・・
特にこのCADトレース技能審査は、対策本もほとんど出版されておらず勉強がしづらいため、試験が近づくと教員室へ学生がやってきて、コンピュータ関係の講義を担当している教員は質問責めにあっている。

今回も学科試験では、JISの製図通則に規定される建築製図のルールや建築製図記号、CAD用語や建築一般構造、OSやネットワークまで、幅広い問題が出題されていた。
実技試験は限られた時間内で作図しなければならないため、いかに効率よく、どんな順序で描いていくか、最初に方針をしっかりと見極めることが重要だ。さらに中級の試験では柱や壁厚なども自分で決める必要があり、単に写図だけでは済まない。きちんと建築の基礎を押さえていないといけないのだ。

結果は1、2ヶ月後だが、受験した多くの学生が合格することを祈っています。

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2005/12/27

建築専門学校、本日仕事納め。

専門学校、今日で年内の業務終了。年明け5日まで一斉休暇となる。
この休みの間、暇な時にやっておこうと思う仕事の資料やデータを、カバンに入れて学校を出た。恥ずかしながら今まで、新年の出勤までに持ち帰った仕事をまともにやった事がない。たぶん今年も・・・

帰り道、本屋に立ち寄り月刊誌「CAD&CG」(エクスナレッジ刊、1470円)を購入。今号はオンラインソフトの特集が目に留まったので、つい買ってしまった。私がCAD系の講義を担当していることもあり、常にこういう本は気にするようにしている。

デザイン系で使われるソフトウェアとしては、Adobe IllustratorやPhotoshopは超有名。どちらも印刷会社が標準対応してくれるので、プロのデザイナーは間違いなく使っているソフトだ。パソコンに興味ある学生もその程度のことは知っているので、画像処理する時にはPhotoshopを使いたいとか、レイアウトするのにIllustratorを使いたいとか言ってくる。
しかしどちらも高価なソフトであり、学生が手に入れるにはちょっと無理がある。
(マニアックあるいはツワモノ学生は、大阪日本橋の電気屋街の路地を入った怪しい店で、格安で手に入れていたりしているようだが・・・)
さまざまな画像処理をするのに、プロが使っているPhotoshopでなければ良い作品ができないなんてことはない。オンラインソフト、フリーソフトにも優秀なものが存在する。
これまでの記事に何度も書いているJw_cadも無料でダウンロードできる素晴らしいCADソフトだし、画像処理ならGIMPは実力十分だ。フリーソフトではないが、ほとんどのパソコンに標準でインストールされているWORDだって、用紙サイズに制限はあるものの、レイアウトソフトとして使える。
出来上がったプレゼンを比較しても使ったソフトの差は全く感じられないハズだ。それよりも作品はその内容が大切なのだ。要は使い方次第であり、高価なソフトを使えば良いものが出来るとは限らない。もちろん良い道具に恵まれているにこしたことはないが、その使い手が未熟であれば出来上がった作品もたいしたモノにはならない。

是非とも学生たちには自分にお金をかけて、いろんなモノを見て感じてセンスを磨き、知識をしっかりインプットして欲しい。そう、自分のソフト面に投資して欲しいと思う。

作品をパソコンを使って作成したい時、オンラインソフトにも目を向けてみるといい。優秀なソフトがたくさんあります。実はプロも数種類のオンラインソフトを使って仕事をこなしています。そんなわけで今回の「月刊CAD&CGマガジン2月号」はJw_cadを含め多数のフリーソフト入りCD付きで、建築専門学生にお勧めの一冊ですヨ。

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CAD紹介「せっけい倶楽部」

自分の家を自分で設計してみる。こんな夢を簡単に体験できるCADソフトがある。

せっけい倶楽部」 (開発元:株式会社 ハウテック)

玄関からリビング、階段や納戸まで既に数種類の大きさのものが用意されおり、間取りはそれを並べるだけ。窓やドア、屋根の形状を設定し、内装も数種類から選べるし、家具も用意されているものをチョイスして自由に配置できる。その上完成すれば外観パースなど立体的な画像も自動的に描いてくれる。もちろんいろんなアングルでそれを眺めることもできる。
初心者が住宅の設計をお遊び感覚で体験でき、せっけい倶楽部のHPに書いてあるように「家族のコミュニケーションツールとしても最適」だと思う。無料でダウンロードできるので、興味のある方は是非どうぞ。
簡単に使えるCADソフトだが、間取りをまとめるのは結構難しいものです。

建築やインテリア系の専門学校の中には、このソフトを使ってCADの体験学習をしている学校もある。確かにこのソフト簡単で楽しいし、立体表現もしてくれるから、素人を”CADってスゴイ!”と驚かせるのにもってこいだ!今度、使ってみようかな?
一般的にオープンキャンパスとか体験学習と呼ばれているものは、入学希望者の授業体験や、専門学校進学の際に学校選択の参考にするのが目的。
我が校のCADの体験授業ではJw_cadを使い、約1時間20分ほどの時間で平面図の作図にチャレンジしてもらう。建築設計はいろんな事を考えながら設計、図面にするというプロセスを体験し、また”初めてでもCADで図面が描けた”という達成感を味わってもらいたい。
「CADを使えるということ以上に、幅広い建築知識や建築における常識を知っていることが重要であり、専門学校に入学したらそこをしっかり勉強してもらいたい」という意も込めて模擬授業をしている。

入学前と入学後、あまりにギャップが大きいと生じる問題も大きい。用意された部屋を並べるだけで出来てしまうという「せっけい倶楽部」は、やはりCADの体験授業のメインには成りえないかな・・・?。

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2005/12/16

CADのこと、続き。

CAD(キャド)とはComputer Aided Designの略。さまざまな書類をワープロで作成するように、建築やインテリアなどの図面やパースの作成などにCADを使用する。15年ほど前からCADという言葉を耳にするようになったと記憶しているが、当時はPCの性能も低かったし、CADソフトも貧弱で、手で図面を描く方が遥かに早く描けたものだ。しかし今ではそれが逆転。CADで作成する方が、図面の編集加工が簡単で標準化もし易い。実務では、無くてはならない存在となっている。

そんな時代なので、我が専門学校の建築学科やインテリアデザイン学科にも、もちろんCAD系講義があり、Jw_cad、AutoCAD、VectorWorksを使っている。
Jw_cadはフリーソフトでありながら、建築業界で実務に携わる人たちの手により育てられ、完成度を上げてきた。その結果、建築業界での使用率が最も高いCADソフトとなった。
対するAutoCADは世界標準、CADの代名詞と言っていいだろう。CADの黎明期から存在するソフトで、CADを世に知らしめたCADとも言える。VectorWorksは元はMACのMiniCadがWindows版に移植されたもので3次元機能が優秀だ。

現在、世の中には300種類にも及ぶCADソフトが存在するといわれている。それゆえ、就職した会社で使っているCADが、学校で習ったCADと違うということもよくある。しかし1種類でもCADソフトを使った経験があれば、他のCADでも勘が働き、修得までの時間が早いものだ。集中して練習すれば、たいてい1か月もかからず修得できるだろう。

”CADを使えば素晴らしい設計が出来る”というものではない。しかし大変便利な道具なので、実務で手書き図面はほとんど撲滅状態。私自身も最近つくづく思う。もう手書きに戻れないなぁと。

建築士の実技試験は今でも手書きだが、社会に出ればCADを使う。つまり、手書きで図面を描くのは学校だけ、という日は近そうだ。学校では図面のルールを身体で覚え、同時に建築士試験対策の意味もあるので、手書きでの製図実習は必ずあるもの。その上でCADの実習を行うという順序だ。
2級建築士は建築の学校を卒業後1、2年のうちに取ってしまわなければ、学科試験に合格できても”実技試験には合格できなくなる”、と先日の会議で報告があった。それは実務に携わると手書き図面を描く機会がなくなり、製図の腕が鈍るからだとか。
建築士の資格は、出来るだけ早く取っておくにこしたことはなさそうだ。

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2005/12/14

CADトレース技能審査のこと

CADトレース技能審査の受験者リストが届いた。
本校はその試験会場になっており、本試験までに何名の受験者がいるかを確認し、いつも私が試験会場となるPC教室のセッティングをしている。

現在の主なCAD検定試験は「CADトレース技能審査」「CAD利用技術者試験」「建築CAD検定試験」の3つだろう。
「CAD利用技術者試験」は知名度が1番高く、過去問集や参考書類も多数出版されている。建築や機械などの区別なくCAD全般とPCシステムについての問題が出題され、2級は筆記試験のみ。
「建築CAD検定試験」は近頃人気が出てきた感がある。建築に絞った内容で、与えられた建築図面をCADを使って作図する実技試験。公式ガイドブックが出版されている。

「CADトレース技能審査」は唯一”厚生労働省認定”となっている公的資格。建築部門と機械部門に分けられ、それぞれに初級、中級、上級の区分がある。広報が上手くないからだろうか、認知度は低いように思う。私の知る限り参考書類は中央職業能力開発協会の問題集とキャドワークスから出版されている対策トレーニングテキストのみ。初級から筆記試験だけでなく実技試験もしっかりあるので、私個人としてはお勧め。

だが、CADトレース技能審査の初級の受験料が¥10,000、建築CAD検定も2、3級が¥10,000で学生にはちょっと高め。また、CAD資格は就職活動時にプラス材料にはなるが、特別有利になるわけでもない。今の時代、建築の専門学校ではCADの実習も十分されていることを企業側も知っているからだ。
というわけで学生には『力だめしをしたい人、興味ある人は受けてみたら?』という程度の案内しかしていないのが事実。

ちなみに「CADトレース技能審査」の本校会場ではJw_cadかAutoCADのどちらか自分の得意なCADで実技試験の受験が可能となっている。毎回、本校受験者の結果を見てみると圧倒的にJw_cadで作図した人の合格率が高い。AutoCADで挑戦した人は時間切れで未完成に終わる場合が多いようだ。Jw_cadは建築専用に特化したCADであり、建築図面は得意。対するAutoCADはオールマイティに何でもこなせるCADである反面、カスタマイズしたりアプリケーションを追加しないと使いにくいCADとも言える。本校では特にカスタマイズもしておらず、標準仕様のままであることがその原因だろうと思う。

だから在校生にはJw_cadでの受験を勧めている。試験は2月。受験する学生のみんな頑張って下さい。

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2005/10/14

CGは楽しい?

我が建築学科には、CADの実習授業があるのだが、それとは別に選択科目の中にコンピュータの授業がある。金曜日の今日はその授業の日なのだ。9月までは2次元CAD(AutoCADやJwcad)で建築図面を描き、着色まで行ってプレゼンに生かす方法などを課題を通して学んでもらった。そして後半の10月になり、3次元CADに挑戦となる。CGとも呼ばれる立体の表現だ。

世の中にはたくさんのCGソフトが存在するのだが、私の授業では比較的安価なshadeという国産CGソフトを使い、最終的に目指すのは室内パース(完成予想図)の作成。しかしそこに到達するまでには、まずソフトの使い方を習得してもらわねばならない。ソファやテーブル、ペットロボットなどを題材にして、基本操作を覚えてもらう。
3時間ぶっ続けの実習なのだが、学生たちは黙々と画面に見入って作業している。途中、10分の休憩時間にタバコを吸いに立つ者もいるが、ほとんどは座ったまま。一般的な図面を描くCADは彼らもよく見知っており感動も薄いのかもしれないが、3次元のCAD(CG)は珍しさもあり、リアルに物体が表現され、出来上がった時の感動も大きいのだろうと思う。彼らの素晴らしい集中力に感心。課題は自由課題で「自分のデザインによるダイニングチェアを作ろう!」というものなので、さまざまな作品が出来上がってくる。

『先生、こんな形状はつくれますか?』
『こんな椅子をイメージしてるのですが、どう制作していけば・・・?』
などなど、学生らしいアイデアが学生の数だけ出てきてとても楽しい。
しかし、イメージ通りの形をどうすれば作れるか、私も分からない時があって困ることがよくあるのだが・・・

学生たちの自由な発想に、感心することしばしばあるのである。
学生各自の設計による室内パースの制作開始には、まだ1ヶ月半ほど先だ。

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