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2006/12/31

2006年の大晦日

年明け1月6日は卒業製作の提出日。建築学科の講義は提出の翌週からだから、まだ冬休み中だ。
何故そんな時期の提出になったかと言えば、もちろんカレンダーの都合上という理由が1つ。2つ目に、これまでは卒業製作の審査後に、優秀作品候補者と有志のみで作品発表会を行っていたのだが、今年度は1次合格者全員参加で作品発表会を催すことになり、その実施日程の都合もあって例年より少し早い提出となった。
各クラスごとに発表会を行うのだが、その発表会が実質的な審査とも言える。
日頃の設計課題でも作品発表は行っているのだが、卒業製作では、専任や非常勤問わず多くの建築系学科の教員が見守る中、スクリーンに投影された自身の作品を学生自らプレゼンしてもらう。当然、他の学生たちもたくさんいるわけだから、かなりの緊張を強いられるだろう。

だが今はまだ、学生たちは製作作業中のはず。正月返上で頑張っている学生が多いことだろう。今年ばかりは『実家に帰らずに作業に専念します』と言っていた地方出身の学生もいる。
私にも毎日数通、学生から質問やら相談のメールが届いたりしている。・・・昨日は2社から内定通知があったというメールもあったっけ。

大晦日は一生のうちに何回も、歳の数だけ経験するのだけれど、今年は不安や時間と戦いながら、今までで一番印象に残る大晦日になるだろうね。
悔いの残らぬよう、頑張りましょう!ではまた来年・・・。

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2006/12/27

年末行事といえば「大掃除」

600_pc270145 昨夜の大雨だったせいだろうか、今朝学校に行く途中、天満橋の上から見る大川に「ウォーターレタス」が大量に浮いていた。

外来種の水草で、淀川では 約5年ほど前から大量発生するようになったとか。観賞用に栽培していた株が捨てられ、繁殖したのが原因とみられている。
「水上バスや船の運航の邪魔になるため駆除しているが、取っても取っても流れてくる」と大阪市環境事業局の方も嘆いておられるらしい。600_pc270144_1
琉球以外の日本では越冬できない1年草のため、寒さで枯れるのを待つしかないようだが、12月末だというのにこんなに大量に流れてくるとは、今年は暖かいという証だろう。

暖かい冬には、ウォーターレタスの大掃除は大変だが、我が家の大掃除は暖かい方が楽だなぁ。

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2006/12/26

卒業できるか?!

今日、約1ヶ月ぶりに顔を出した卒業設計ゼミの学生が1名やってきた。

テーマを決め、大雑把な方針までは話し合ったのだが、その後の資料収集やエスキス段階では全く顔を出さなかったM君だ。私は10名ほどの学生を卒業設計で担当しているのだが、M君だけは心配だった。
何度呼び出しをしても、ゼミの集合日にも顔を出していなかったから、どの程度進んでいるのか全くわからない。これまでの経験からかなりヤバイ状況のはず。
M君には何故今まで顔を出さなかったのか、残りの時間を考えても作品の完成度は低くならざるをえず、留年する可能性も大きいことをいい、「自分自身の事だし、もういい大人なんだから、私は心配なんてしないよ。けど大人として連絡だけはしてくれ」と口では言うのだが、実は内心やはり心配。
卒業設計は必修なので、不合格になれば卒業ができないのだ。手抜きやサボりの作品は合格できない。

その彼が今日、やってきた。CADで作業を進めていたようでUSBメモリーにデータを持参していた。PCに接続し、どれどれ見てみると・・・やはり悲惨な状況。
約半年間かけてする作業がこれか・・・もう提出まで2週間を切っている時期なのに・・・。
M君自身も泣きそうな顔をして「先生すいません。すいません。」「どうしたらいいでしょう・・・」と言ってくるのだが、私に謝ってもらっても仕方がない。サボっていた結果がこれなんだから。結果は自分で責任を取るしかないことだ。
数枚の図面がCADで入力されているが、どれも荒く間違いも多く未完成状態。今更細かな指導もできないので、もう後は不合格の判定を避ける手段を取るほかない。
合格と不合格の間には保留判定がある。この保留を目指すべく、あと約2週間を使うこと、何をすべきか、最優先事項は何か等を伝えることに終始した。

最後の最後にやって来たことは良いとして、さて、M君はどこまでやれるだろう。何とか卒業はして欲しいものだ。

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2006/12/19

大工技能学科、卒業作品提出!

  建築技能学科では、他学科に先駆けて一足早く卒業製作の提出があった。
この学科は大工の卵の養成学科と言っても良い。ノミや鉋など刃物の研ぎ方、大工道具の手入れや使い方から徐々に大工技能を身につけていく。技能実習で教えるのはもちろん本職の棟梁。建築の基本知識から建築士レベルの内容は講義によって得る。

卒業製作は、まず自分で何を造るか、テーマの選定から始まる。この点は創造力を鍛える我が専門学校では共通した内容。教員と何度も意見をぶつけてテーマを決定、2年間の集大成として自分の技能や知識を用いて何かモノにする。
テーマに沿って調べ上げ、思う形に図面を描き、どんな材料が適当かを検討し、模型を造ってみたり・・・。今年もいろんなモノが提出された。

480_ise本箱や収納階段、机や椅子は定番作品。船大工にあこがれる彼女は、実物の船を造るわけにはいかないのでミニチュアの船を造った。ちょうど船盛の船のようだ。
伊勢神宮に代表される神社について調べ、そのミニチュアを作製した学生もいたし、もちろん決して水を漏らしてはいけない桧風呂もあった。
私の思う秀逸は道具箱と墨壷。大工道具を収納し現場に持参するための道具箱、その細工が素晴らしかった。学生なのになかなかやる!480_tsubo
墨壷は大工の7つ道具の一つ。今はホームセンターで簡易な墨壷が販売されているが、昔は大工がオリジナリティをもって自分で造ったもの。その墨壷には縁起物の彫り物が彫られていたりする。

技能に個々の差はあるが、何とか提出期限に完成したみんな、よく頑張りました。

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2006/12/14

卒業製作が大詰め

我が校は21日からは冬休み。ということで2年生は卒業製作が大詰めになってきた。
夏休み前から各教員のゼミに配属されてスタートした卒業製作も、提出まであと3週間ほどに迫ってきた。
卒業製作は建築専門学校の集大成となる課題であり、合格せねば卒業できない課題である。それだけに学生の卒製への取り組みも気合が入る。今の時期はどの学生も時間の大切さを痛感していることだろう。

卒業製作の難しいところは、テーマから自分で決めなければいけないこと。
日常の課題であれば教員側から「○○を設計する!」とか、与えられるものだ。その与えられた課題に対して自分の哲学などを設計に反映さえていく。だが卒業製作はテーマそのものを決定するところから始めねばならない。
例えば、人間、生活、社会、近隣、都市などに自分で問題点を見つけ出し、それに対する答えを考える。もちろん建築的な解決を求めたい。つまりこの専門学校生活を通して鍛えた創造力を試したいわけだ。学生らしい発想、エネルギーを今年も期待したい。

今日もPC教室は遅くまで作品創りのために学生が使用していたようだ。
我がゼミでも学生個々に着想した「リゾート」「木漏れ日」「歴史」「商店街」「地域復興」など、さまざまなキーワードを元に作品化作業が進んでいる。
提出まで残すところあと約3週間、頑張ろう!

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2006/12/09

2級建築士試験、お疲れさま

12/7(木)、2級建築士の合格発表がありました。
我が校の近く、天満橋のOMMビル7階の建築技術教育普及センター近畿支部前に大阪府だけでなく、関西圏の合格者が掲示されていた。
受験番号のみの発表だが、都道府県によっては、受験番号と氏名の両方が発表されていたので少し驚いた。個人情報に神経質な昨今、都道府県によって認識の違いが出ているなぁと感じた次第。

さて、我が校の建築実務専科では最終合格率は87%。
学科試験は100%で全員が合格していたので実技試験も期待していたのだが、なかなか甘くはないものだ。今回の実技試験では、耐震偽装事件の影響もあってか傾向が大きく変わっていた。もちろん実務専科の学生は対応できるだけの実力はあったのだが、1部の学生は傾向の違いに戸惑ってしまったのだろうか。
とはいえ、建築技術教育普及センターの発表では、最終合格率の全国平均は25.4%なので、87%の合格率は、十分高く、誇れる数字だと思う。
残念ながら不合格になった学生たち、来年は実技試験の受験だけに集中できるから、必ず合格して欲しい。

日曜専科の合格率は64%!
こちらは建築実務専科と違い、仕事をしながら水曜の夜と日曜の講習会で建築士に挑戦している。日々仕事で忙しいにも関わらず64%の合格率。みんな頑張ったね。
その実力を今後の実務に役立てて下さい。活躍を期待しています。

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2006/12/06

解決しました。

前回のRC梁の曲げ試験。せん断破壊したのが不思議でならなかった。

普通は曲げ応力(曲げモーメント)で破壊するのが一般的。
曲げ応力とはつまり、梁の上面に圧縮力、下面には引張力が生じる状態で、その曲げ応力で壊れる方が理想的なはず。
だから、梁の曲げ耐力に達する前に、せん断力で壊れてしまったのが不思議だった。
なぜそんな結果になったのか?
鉄筋の付着力が足りなかった?水が多すぎてコンクリートの強度が足りなかった?施工不良?などなど自分なりに考えていたのだが、ついに今日、材料実験担当の教員に質問してみた。

「なぜあの時の実験ではせん断破壊したんやろ?」
「スターラップが少ないからですよ!」

その一言で納得してしまった。
スターラップとはせん断力に抵抗するための鉄筋で、”あばら筋”とも呼ばれるもの。今回の実験では、そのスターラップを極端に少なくしたRC梁を曲げ試験してみたとのことだった。途中から見学に訪れた私は、そのことを聞いていなかったわけだ。

せん断力で破壊して当然の結果だったのだ。・・・納得です。

引張力に抵抗する主筋、せん断に抵抗するあばら筋、圧縮に抵抗するコンクリート、RC(鉄筋コンクリート)構造とは、それぞれの材料が機能的に役割分担した構造体だと、改めて納得した次第です。

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