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2006/11/25

CADの体験に思う

今日は、建築専門学校の体験入学。体験メニューは「CADで建築図面に挑戦!」
その内容は、1時間と少しの時間でCADを使い、ワンルームマンションの基準階平面図を描いてもらう模擬授業だ。
たぶん経験の無い人が同じ図面を鉛筆を持ち紙の上に手で描けば、3時間程度かかるのではないだろうか。図面は元来時間のかかるもので、製図の習得にはもっと時間がかかるものだ。
しかしCADを使えばかなりスピーディに描くことができるし、図面の修正も楽だ。
もちろん初心者向けにそれなりにネタが仕込んである体験授業ではあるが、それでも実質1時間以内で4住戸の平面図が描けるのだからスゴイ。

しかし数年前は、同じようなCAD体験授業で2時間程度の時間をかけていた。
CAD実習に入るまでに、マウスの使い方やクリックなどPC用語の意味から説明を始めなければならなかったからだ。
現在は、高校でもPCの授業があったり、家族の誰かがPCを使っていたり、自分のPCを持っていたり、家でPCに触れる環境にある人も増えた。そのため、PCの基本的な使い方はたいていの体験参加者が既に身につけている。
この先、PCはもっと日常的な道具になり、誰もが使えるものになっていくのだろう。

そこで重要になっていくのが、よりベーシックな部分だろう。
例えば今日のCADの体験授業では「壁の厚みをいくらにして」「柱の大きさをこれくらいにして」と指示の上で描いてもらっている。しかし何故その厚みで描くのか?柱の大きさの根拠は?どうしてこういう設計にしたの?、といったような建築の基本的な知識がより重要なのだ。
誰もが道具を使いこなせるようになれば、その差は人間性や常識・知識などソフト面で出てくるということだ。建築専門学生諸君、あるいはこれから建築を学んでいこうと考えている人たち、このソフト面をしっかり鍛えてもらいたいと願います。

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