配筋図の最終回でした
製図実習、RC造の4階建事務所建築の配筋図が終了した。
一般構造の講義でRC造のしくみ、材料学ではコンクリートやその構成材料、鉄筋の種類や性質など学んでいる学生たち。実際にRC造の柱や梁など部材の中はどんな風になっているのか、配筋図を描いてみて理解できたかな。
実際には構造計算を行った結果、部材内部にどれくらい鉄筋が必要なのかがわかる。(因みに姉歯氏はこの必要鉄筋量をごまかした)
その必要鉄筋量から、柱や梁に鉄筋を描き入れたリストが提供される。それを見ながら配筋図を作図する。という手順となるのだが、製図実習では、平面図などの一般図と配筋標準図、柱・梁リストを見ながら配筋図を作図してもらった。
RC造の特に柱と梁の接合部(仕口部)は鉄筋が複雑に交錯している。かなりゴチャゴチャして大変だ。ある学生は「これでコンクリートはちゃんと密実に打てるんでしょうか?」という質問も出た。コンクリートには砕石が含まれるから、鉄筋の間隔が狭いと、もしかしたら鉄筋に引っかかってしまうかもしれない。そうなるとコンクリートがきちんと流し込めなくなってしまうこともある。だから鉄筋同士の最低限の間隔が決められているのです。
施工不良にならないように気をつけないといけない、それに気がついただけでも素晴らしいことです。
RC造の建築図面は、一般図、詳細図、軸組図や配筋図まで1通りの実習を終えました。次回からは鉄骨構造(S造)になります。
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