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2006/10/23

成績発表でした。

先週末は成績発表、学生たちにとってはドキドキする日だった。
私は2年生の担当、1人にずつ、成績表を手渡していく。

我が専門学校は単位制をとっているので、1年次で十分な取得単位数がある学生ならば、2年次前期のこの時点で卒業単位に余裕もできて、普通は成績発表日でも和気あいあいとした雰囲気になるのだが・・・

今年もいました、私の担当クラスの1名、単位数がギリギリの学生。
彼は、後期で”全ての単位を取得せねば卒業できない”という状況になってしまったのだ。
1年次の単位はほぼ全て取得済みだから、普通なら後期はサボれる余裕ができる、つまり安全圏にいるはずなのに、2年次前期でサボリすぎた結果だ!
時々欠席していたのは知っていたが、彼は要領のいい学生なので、押さえるところは押さえているだろうと私もあまり気にしていなかった。だが予想外の結果。
2年次の後期は卒業設計もせねばならないし、結構忙しい。そんな中、きちんと全ての講義に出席し、課題をこなし、後期の全単位取得を目指さねばならない。
彼もショックだったようで、かなり落ち込んでいた。
しかし今日、彼と話をして気合いを入れ直し、やる気を取り戻してくれた。話が終わるやいなや、すぐさま明日の提出課題のために急いで帰っていった。

なんとか卒業を目指して頑張ってほしいものです。

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2006/10/19

Nさん、計算書作成頑張って

夕方、「よかったぁ!先生いたぁ」と建築学科2年生の女子学生Nさん。
先日まで就職活動であたふたしていた彼女だが、なんと第1希望の会社で内定を得て、今は卒業製作に取り組んでいる。

彼女は卒業製作に構造設計をテーマに選び、構造系担当K先生のゼミで頑張っている。
私は彼女が1年生の時のクラスで構造力学の講義を担当していたし、就職活動の時にもよく相談に来ていた。

「就職決まって良かったねぇ!今日はどーしたん?」
「ありがとう先生!ところで構造計算の途中なんですけど、この数値はどこから出てきたものですか?」

現在、自分で設計した建築物の構造計算書を作成しているところで、今日はゼミのK先生が不在のため、こちらに聞きに来たわけだ。計算書を見ると、設計した建物の荷重を拾って、応力計算に移ろうかという段階。
彼女の計算書を見ながら建物の骨組の図を書いて、力の流れを説明したり、その計算の意味を解説したりするうちに、彼女も納得できたようで喜んで帰っていった。

今日の彼女の架構は構造的には平凡なものだったので、構造計算規準などを参考にして勉強しながら計算を進めていけるのだが、構造設計をテーマに選ぶ学生の中には、PCの力も借りながら大スパンを覆う立体トラスの解析を行ったり、超高層建築物の構造設計に挑戦する学生もいる。
超高層建築の場合には振動解析も実施して、地震時にどの程度の揺れが起こるのか、各部材の変形量や応力などは基準値内か、など検証する場合もある。
架構が少し複雑になるだけで急に難易度が上がるのが構造設計だ。だから数学や物理が得意な学生が卒業テーマに選ぶことが多い。

しかしNさん、1年生の時の様子からは、あまり数学が得意ではなさそうだったのに構造設計に挑戦するとは驚きでした。計算書の作成が済めば、それを元に図面作成があります。基本計画や単なる提案ではなく、構造設計もされた建築物のプレゼンテーションが出来上がるのですから、それは実際に建築可能なものになるのです!頑張ろうね。

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2006/10/18

あすなろ夢建築

「あすなろ夢建築(大阪府公共建築設計コンクール)」HP
とは、毎年、大阪府が実施している設計競技で、その応募資格は工業高校や短大、専門学校などの建築関連学科に在席する学生。

例年、最優秀に選ばれた作品は基本計画はそのままで、実際に建設されるという学生にとってはとても嬉しい、またやりがいにもなるコンペだった。

そう、”だった”のです。

大阪府はニュースにも叩かれ、財政の厳しい昨今、こんな但し書きがついてしまった。

※今回のコンクールは、これからの「水の都大阪再生構想」を考える上で、皆さんの斬新なアイデアを参考とするものであり、具体的な事業化の計画はありませんのでご了承ください。

”具体的な事業化はありません”、つまり最優秀作品の実施計画が無くなったということ。
いつも手頃な規模で、実際に存在する敷地で課題が出されていたが、今年は架空の敷地で出題されることになった。
内容は「水辺の空間」。近頃、中之島周辺など大阪の水辺空間の整備が進められているから、それを意識したテーマとなったようだ。

う~ん、それにしても残念です。

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2006/10/17

入学は簡単だけど

先日の学校説明会で私が話をした高校生と大学生。いずれも来春卒業後に昼間部の建築学科に入学予定とのことで、いくつかの質問と確認のために説明会に参加してくれたようだ。
高校生は体格も豊かでスポーツやってました!という雰囲気、中学の頃あたりから建築に興味を持ったらしい。大学生はとりあえず文系の大学へ入ったものの、結局自分の夢は建築系と気がついたとのこと。

彼らの1番の心配は、2人とも「入学試験の面接で落ちることってあるのですか?」と入学試験についてだった。
我が建築専門学校の入学試験で落ちるということはほとんど無い。
落ちる人が全くいないわけではないのだが、それは本当に適性が無いと判断された場合のみ。書類審査と約10分程度の短い面接、場合によっては実技試験で判断できる程度なので、それはよっぽどの適性の無さを判断された場合で、非常に稀なこと。

専門学校によっては、入学者数と卒業者数がほとんど同じという進級、卒業率が非常に高い学校もある・・・。
しかし我が校は入学は簡単にできるが、卒業が大変な学校だ。
定期試験では追試は行っておらず一発勝負。出席が不足していると試験も受けさせてもらえない。もちろん課題作品などの提出物はきちんと締切日に出されていなければダメ。
取得単位が足りずに留年するもの、必修科目の作品が提出できずに留年するもの、卒業製作が不合格になるもの・・・
理由はさまざまだが、毎年10~20%は留年しているのではないだろうか。結果、休学や退学する学生もいる。特に夜間部の場合、昼間の活動である仕事や学業などとの兼ね合いで、昼間部学科と比べて留年率が少し高めの傾向だ。

学校説明会で2人には以上のような話をして「入学は簡単だけど、卒業まで漕ぎつくにはコツコツ真面目な努力が必要!その気持ちと気合いがれば大丈夫」と説明しておいた。

大学でも教えているN先生と一緒に製図実習を担当しているのだが、
そのN先生、建築系大学への編入を決めている学生に
「大学に編入するの?大学でも建築学科は遊べないし大変だよ。でもこの学校ほどは忙しくないから大丈夫、安心して」
と声をかけておられたのを思い出した。

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2006/10/11

1人、復活したかな

構造力学の講義は静定トラスの解法に入っている。トラスは、建物の小屋組(屋根の部分)や鉄橋に代表されるように、3角形を組み合わせて作られた骨組。

数学・物理系の科目は苦手だという、あるクラスの女子学生のこと。
彼女は前期の授業中、席に座ってはいるものの、ずっと寝ていたために授業について来れなくなり、試験でも点が取れず、残念ながら前期の構造力学1は”単位不認定”となってしまった。
そして後期になり、先週の授業中も相変わらず、ずっと机の上にうつ伏せになって寝ていたので
『この子は後期も構造力学がわからなくなってしまうだろうなぁ』
と気にしていた。

そして今日の授業。前回の復習から入り、新しい問題に進み、解説をして・・・
何故か彼女はずっと起きている!
『おかしい、いつもならいきなり寝るはずなのに・・・』と思いながら授業を進めていく。
そして最後にプリントを配布して演習課題。できた者から提出して終わってヨシ。

なんと彼女は最後まで寝ずに起きていた。その上、課題に取り組んでいるではないか!

しばらくして、どーしてもわからないところがあったようで「先生!教えて下さい」と彼女が言ってきた。驚いたことに惜しいところまで解けている。少しコツを教えたら何とか自力で問題が解けたようだ。ニコニコして提出しに来た。
彼女が提出した課題プリントには、私へのメッセージ、

”きょうは起きてたぁ~♡そして勉強した~(^_^)”

と書いてあった。
来週もヨロシク、起きていて勉強して下さい。やれば出来るよ。

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2006/10/07

専門の入学試験

建築専門学校の入学試験日。
私は今回の面接官を担当した。私を含め教員2名で志願者1名の面接試験。
面接試験というと”緊張”がつきもの。しかし既に体験入学や説明会で話をしていたり、顔を見知った高校生たちも多く、そんな場合は相手も比較的気楽な感じで答えてくれる。

「何故建築を志望したのか」「どうしてこの学校を選んだのか」「将来の夢は?」など質問をしていくが、特に「何故建築を?」という質問に対してはどの学生も十分準備して来ており、中には台本を棒読みしているような答えが少し面白かったりする。
突然関係の無い質問をすると、本人の性格が見えてこれもまた面白い。
自分の思っていることを自分の言葉で話してくれて、しっかり熱意が伝わればそれでOKです。

体験入学や学校説明会などに1度も来た事がない人と面接となった場合は、その場で建築専門学校の忙しさや学生生活で注意しなければいけないこと、学校の特徴などを説明したりもする。
それは、良く調べずにとりあえず入学したが”こんな勉強をするとは思わなかった””こんなに課題が大変だとは思わなかった”と途中で学校を辞めてしまう人も少なくないからだ。
高卒以上で建築を学びたい人はどうぞ・・・と社会に広く門戸を開けている専門学校だが、出来る限りミスマッチなく、納得して入学してもらいたいという思いです。

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2006/10/04

今日は配筋図

2年生の設計製図は、RC構造の4階建事務所ビルの一般図から矩計図、平面詳細図と進んで来たが、今日はその建物の配筋図の描き方に挑戦した。

RC構造とは鉄筋コンクリート構造のことだが、その名の通り鉄筋とコンクリートそれぞれの長所を活かした骨組だ。コンクリートで形作られる柱や梁など各部材内に、どのように鉄筋が配置するかを示す図を配筋図と呼ぶ。それは、姉歯元建築士の耐震偽装事件で世間に知られた構造計算という作業によって骨組の安全性を確認した後、骨組の構造を図面にした”構造図面”の1つ。

今日の製図実習中、柱や梁に何本の鉄筋を入れなければならないか、鉄筋の継手長さはどのくらい必要か、定着長さってどこの長さを言うのか・・・様々な建築用語も飛び出す。一般構造での講義で聞いた話、構造力学で学んだ応力、材料学で得た知識など、図面を1つ書き上げるには多くの知識が要求される。課題プリントを見ながら、説明をしながら学生たちは図面を作成していった。
建築学科の1つ1つの講義や実習は独立したものではなく、全てが1つにつながったものなのです。今日の製図実習で、それに気がついた学生も多いのではないだろうか。
次回も別の部位の配筋図を描きます。しっかり復習をしておいて下さい。

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