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2006/09/26

昨日の通りすがりさんへ

昨日、通りすがりの大学3回生の方からコメントをいただきました。

通りすがりのものさん、大学では福祉や心理学を勉強されているということでしょうか。
福祉や心理学といったソフト面を修められているということは、建築設計を学ぶ上で1つのアドバンテージになると思います。建築環境に心理学的な観点は大切だと思いますし、福祉についてはもちろん、高齢化社会の中で建築物の高齢者・身障者対応が今の流れです。「福祉住環境コーディネーター」という資格ができたくらいですから。
あとは建築技術というハード面を身につけ、高校の時から興味のあった建築設計の仕事に就きたい、と考えておられるわけですね。

建築専門学校の夜間部にダブルスクールするのが良いか、大学で建築を学ぶ方が良いのか・・・
悩ましい選択ではありますが、私はどちらが良い、悪いというものではないと思います。
コメントに書いておられるような「専門学校だと将来厳しい」ということは無いと思いますし、逆に「大学だと将来安泰」とも言えないでしょう。
また、「専門学校を卒業すればスグに即戦力になれる」というものではありませんし、「大学を出ていれば出世できる」というものでも無いでしょう。
ありきたりな言い方ですが、1番大きな要因は、ご本人の気持ち、やる気次第だと思います。
ただし”全国規模の大手有名企業や大手ゼネコンに就職したい”というのであれば、そこそこの有名大学への進学をお勧めします。”建築の、ある分野について深く研究したい”という場合も大学でしょうね。専門学校から誰もが知ってる大手企業への就職は稀にしかありません(我が校でも毎年ほんの少しです)し、専門学校は教育機関であり、研究機関ではありませんから。
また、あまり年齢が過ぎると就職の幅が狭まる可能性も考えられますし、あるいは学費など経済的なことも進路選択の判断材料になるのかも知れません。

大学も専門学校も”ピンからキリまで”です。学校を選択する際には、卒業時に建築士受験資格の有無は確認して下さい。比較的新しい学校は就職実績についても確認しておく方がよいかと思います。
いずれにしても、きちんとした学校であれば課題も多く、1週間の間に複数の課題を同時進行しなければいけないような事もあります。特に専門学校の夜間部では、昼間の活動との両立が重要です。我が勤務校でも、その両立が出来ずに途中で消えていく学生さんが毎年いるのも事実です。

通りすがりさんにとって、あまり参考にならない一般的な回答となってしまったようで、申し訳ありません。もし気になる専門学校や大学があるのでしたら、オープンキャンパスにも出かけてみることをお勧めします。

長文になってしまいましたので、コメントへの返事を今日の記事にしてしまいました。

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