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2006/06/27

ほんまかいな!「1級建築士に新たな試験」

『耐震データ偽造事件を受け、国土交通省は26日、現在の1級建築士に新たな試験を受けさせて合格した人だけを「新1級建築士」と認定するなど大幅な制度見直し案を明らかにした。高専、短大卒は受験資格がなくなり、大卒でも実務修習(インターン)を経なければ免許を取得できない。同省は、見直し案に沿い建築士法を改正する方針。
 この案は、事件の再発防止などを検討している国交相の諮問機関の部会で示された。1級建築士の資格要件を厳しくするため、約30万人いるとされる1級建築士は構造設計などの知識を問う試験に合格すれば、「新1級建築士」として認定する。
 合格しなければ、現在の1級建築士を別名称の資格にするか、2級に降格するかを検討する。
 新卒の受験資格も変更。これまで認められていた高専卒・短大卒の1級建築士受験資格を廃止し、4年制大学での履修を必要とする。資格試験に合格してもインターンを経験しなければ、免許は与えない。さらに、一定期間ごとの講習を義務付ける方向だ。
 また、消費者が建築士を選べるように、処分歴などを記した建築士名簿を開示し、仕事をする際は顔写真入りの免許証を提示する。構造や設備などの専門分野では、専門資格者などの制度を創設。1級建築士が業務の丸投げをすることを禁止する一方で、自らの責任で資格者に必要な業務を発注できるとしている。』
Yahoo!ニュース

以上、昨年の耐震偽装事件を受けての建築士制度の見直し案らしいが、
この記事の「新1級建築士」になれば偽装事件は起こらないのか?
2級建築士より1級建築士の方が、デザインに優れ、安全で機能的な建築が設計できるのか?
4年制大学卒なら耐震偽装をしないのか?

この通りの建築士制度の変更が実施されるとは到底思えないことだが、
こんな付け焼刃的な発想の制度変更よりも、偽装を見過ごしてしまう制度や体質の改善や、倫理観を向上させるような施策が必要なのではないかと思う。

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2006/06/26

建築士関連の資格が増える?

建築士制度が見直され、新たな資格が生まれるかも。

■構造、設備に専門資格 国交省が建築士制度見直し
共同通信社
「耐震強度偽装事件を受けた建築士制度の見直しで、国土交通省は25日、建築士の業務のうち、専門分化が進む構造設計と設備設計について、新たにそれぞれ専門の国家資格を設ける方針を固めた。26日に開かれる社会資本整備審議会基本制度部会の最終報告骨子案に盛り込み、次期国会で建築士法などの改正を目指す。」

中日新聞HPにはもう少し長文で、
「新たな2資格は、一定規模以上の建築物の構造設計、設備設計ができるものと位置付ける。業務ごとの報酬基準を定め、専門資格者としての地位の確立を図る。
 一方、建築士については、構造設計、設備設計とも権限を制限しない方針。このため、専門資格を取得しなくても建築士は従来通りの業務が可能となる。
 耐震強度偽装の再発防止策では、先の国会で、危険な建築物を造った建築士らに対する罰則強化を盛り込んだ改正建築基準法などが成立。国交省は、建築士資格の専門分化などを改革の第2弾と位置付け、8月末までに基本制度部会の最終報告をまとめる予定だ。」

何か事件や不都合が起こるたびに、法規が改正され、資格も強化されていく。
それに伴い、建築士試験に持ち込み可能な建築基準法令集もどんどん厚さを増していく。
建築士に限らず、どんな資格も早く取ってしまうに越したことないようです。

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2006/06/21

今日の製図実習

今日は製図実習。今年、私は建築専門学校で2年生を担当している。
昨年は1年生を担当していた。1年生はほとんどの学生が建築製図の初心者。道具の使い方や線の引き方から始めて、基本的な建築図面の練習をしてきた。
2年生では基本から応用になる。他の講義で建築物の骨組や建築材料を知り、ディテールも学び、仕上げ材料も学び・・・、それらの知識を図面に活かすわけだ。

今、2年生の製図実習では、RC(鉄筋コンクリート)造、事務所ビルの一般図(縮尺1/100)と詳細図集(縮尺1/10)を資料として、矩計図(かなばかりず)や平面詳細図を仕上るという課題。
まずは詳細図の描き方を練習し、理解したら次は、指示された部分の矩計や平面詳細図を、作図時間決めて描く練習。
それは1年生の時から比べれば、かなりの高度な内容だ。質問も多々ありながらも、何とか学生たちは時間内に描き上げていく。
建築を学び始めてたった1年間ほどしか経たないのに、凄いものだなぁと驚く。

たった2年間しかない建築専門学校。1年生で基礎を覚え、2年生で応用へと進む。いくつかの資格も取得しながら、建築というモノづくりの基本的な知識と技術を見につける、学生たちにとっては大変な2年間だ。
自宅課題も多いし大変だけど、『モノづくり』という人の命を預かり、社会的にも影響の大きな仕事に携わっていくのだから、しっかり実力をつけてもらいたい。

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2006/06/17

技能学科の作品タイトル

建築技能学科、大工さんの卵を育成する学科である。
この春に卒業したある卒業生が、お地蔵さんが鎮座されたり、神様がおられたりする「祠」を卒業作品として、製作した。それはお賽銭箱も付き、屋根も銅板で葺かれて、なかなかのものだ。
その御社、我が専門学校の良き場所に、卒業作品として展示することになった。その作品名と言ってもよいだろうか、「学業成就の社」と板に記すことに・・・Yashiro_np
何故か書道の経験を買われ、私が書くことになってしまいました。
昨夜、久しぶりに緊張しながら筆を走らせ、こんな感じに。

社に取り付けられ、また、きちんと設置されたら写真で紹介したいと思います。

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2006/06/16

今週の中間テスト

昼間部の建築学科1年生、私の担当科目「構造力学」は次週に中間テストの予定だ。
以前は、どの科目も中間テストはせずに、期末テストのみしか実施されていなかった。前期後期の2期制をとっている我が校で、期末テストだけだと試験範囲も広く学生の負担も大きかったのではないだろうか。
そんなこともあって、建築技術者として最低限必要な知識、建築士試験と関係の深い科目については数年前から中間テストを実施するようになったのだ。

1年生の構造力学は4月入学後からこの6月半ばまでで、建築物に作用する力の種類、力のモーメント、つりあい、構造物の種類やそのモデル化、静定構造物の反力計算まで講義が進んだ。従ってここまでが試験範囲となる。
構造物を支えている支点に生じる反力を求めることが出来ないと、次の応力の段階に進めない。だから区切りとしてちょうどよい時期だ。しっかり試験勉強して、これまでの内容を理解しておいて下さい。
もちろん質問は時間の許す限り、いつでも受け付けてますよ。

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2006/06/09

求人票に迷う学生

求人票を見ながら就職先を探す学生が話かけてきた。

進路指導室には大きなテーブルが3つある。そこで求人票や各種資料を閲覧できるようになっているのだが、今の時期は毎日ほぼ終日、何人もの学生が腰掛けて就職活動を行っている。
教員が教員室の自分のブースに戻ろうとすると、必ずそのテーブルのそばを通る動線になっているので、学生も教員に声をかけ易い。就職指導担当の事務員さんより、我々教員の方に声をかけ易いようで、たいていそこにいる学生の誰かに呼び止められる。

求人票を指差し、
「先生、この企業ってどうでしょう?」
「この設計事務所ってどんなでしょうか?」
と質問されたりする。
たいていは、『この求人票の内容からすれば・・・かな』と答えることになる。

大手企業や自分の知った設計事務所なら詳しく答えられるが、そうでもなければ世の中に無数にある建設会社や設計事務所を全て知っているハズもなく、学生に聞かれてもなかなか答えられるわけもない。
進路指導担当職員のほうが、求人企業に挨拶に出向いたりしているので、そのあたりの情報は詳しい。

求人票に記載されている事柄から、ある程度の想像で答えたりできるが詳細はわからない。ホームページを調べても、主な仕事内容や企業理念などはわかるが、職場の雰囲気まではわからない。
結局、ある企業、事務所にピンと来たら見学、つまり”企業訪問”してみるのが一番。企業側も、採用後にミスマッチで3ヶ月で辞められてしまうより、きちんと納得した上で希望してきた学生の方が長続きするので、企業訪問に快く応じてくれる。

求人票には全てが書かれているわけじゃない。
どんどん電話して企業と接触していこう。求人は沢山あるし、これからもどんどん求人は届くでしょう。恐れず、ビビらずに積極的に動く事が就職の近道ですよ。

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2006/06/07

第60回近畿地区建築設計コンクール

2006gakkai遅ればせながら、今年度「日本建築学会第60回近畿地区建築設計コンクール」において、我が建築専門学校から2名の学生が受賞した。
さまざまな専門学校から多くの作品が応募され、また建築学会主催という権威あるコンクールでもある。コンクールの「短大・高専・専修学校の部」では、毎年我が校の学生作品が優秀作品に選ばれ、常連になってしまった感がある。

建築専門学校では、資格取得を目指すだけでなく、自分の腕試しあるいは将来の有名建築家を目指し、コンペやコンクールに挑戦する学生もいる。
それぞれの目標を目指し、しっかり自分を鍛えて下さい。

日本建築学会近畿支部の研究発表会と共に作品展示会も行われる。
建築学会近畿支部HPで「近畿地区卒業設計コンクール」作品紹介の更新が57回で止まってしまっているのが残念。HP担当の方がお忙しいのでしょうか・・・。

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2006/06/05

上七軒、夜に散歩

Kamishitiken1 夜、カメラ片手にバイクに乗って上七軒(かみしちけん)に行ってきました。

上七軒は京都市上京区にある京都最古の花街です。 Kamishitiken2
室町時代に北野天満宮の再建の際に残った機材を使って7軒の茶店を建てたというのが「上七軒」の由来と言われています。

6月2~4日、町屋をライトアップする「都ライト」というイベントが行われており、格子から溢れる光がきれいな模様を描いていました。格子やすだれ、のれん、和の意匠は繊細で、現代建築にない素晴らしいデザインだと思います。

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