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2006/03/02

さよならドラフター!

dra製図室の老朽化したドラフターが処分される。
現在、製図室にはドラフターの設置された部屋と平行定規の設置された部屋があり、ドラフターの方は、古いものは十年以上使用しているのではないだろうか。故障したものは修理に出したりパーツを交換したりしながら、専門学校生たちの製図実習や卒業制作、その他課題作成などに使用されてきた。このドラフターのあった製図室は、平行定規や作業台の設置と、より使い勝手の良い教室に変わる予定。

ドラフターは、一般には建築設計用の製図機械と思われがちだが、元々は機械製図用に創られたもの。機械製図では微妙な角度で描けることが必要だった。ドラフターはL型に取り付けられた定規の角度を自由に回転させ、任意の角度の斜線を描くことができる。
その便利さゆえに建築設計事務所でも使われだし、建築製図機械としても普及していったようだ。しかし、使ううちに定規の水平、垂直が狂ったりするので、時々その確認と調整が必要だ。

製図といえば、私が2級建築士の実技試験を受験した頃は、製図版とT定規だった。製図版の端にT定規を左手で押さえつけながら、三角定規や勾配定規(角度が変えられる三角定規)と組み合わせて水平線や垂直線、斜線を引いていく。
T定規を上下にスライドさせ、三角定規はT定規の上で巧みにスライドさせながら図面を仕上げていくわけで、これらの製図道具を使うにはかなりの練習と慣れが必要だった。

その練習と慣れをかなり削減してくれたのが、「平行定規」だった。初期のものは製図版にワイヤーと定規を取り付けただけのものだったが、現在では製図版の両端にワイヤーやガイドレールがあり、格好も良くなった。
para 平行定規は、1本の水平な定規が上下にスライド可能なもので、まさにT定規が発展した形だ。定規の水平が狂うことはほとんどないし、製図版の横幅一杯の長い水平線も狂うことなく引ける。何しろT定規より遥かに使い勝手がよい。A2サイズの卓上型平行定規は建築士試験に持ち込み可能なタイプだ。私は大げさなドラフターより、シンプルな平行定規派です。

しかし現在、実務では手で図面を描くことはほとんどなくなり、CADで描くことが普通になった。水平・垂直が描きやすいT定規や平行定規、自由な角度で描けるドラフター、曲線までもお好みで描けるCAD。道具の移り変わりと共に、設計やデザインも変わってきたように思う。
筆記具にしても、ずいぶんと変化しているし、”デザイン道具と世の中のデザインの変遷”なんていうのを調べてみると意外と相関性があるかも知れない。
ひょっとすると、そんな論文も既にあるのかも。

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