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2006/01/19

小屋ばりの設計

建築技能学科という、大工の卵を育成する学科があり、そのクラスへ構造力学の授業に行っている。今日の授業では小屋梁の太さについて計算してみた。

町でよく見かける木造住宅の大半は、木造軸組在来工法と呼ばれる造り方による。koyabari
その屋根の部分に小屋梁という横になった材があり、両端が柱または桁(けた)や梁(はり)で支えられ、屋根の重量を支えている部材だ。
屋根の重さと言えば、瓦など屋根葺き材の重さや、屋根を形作る木材の重さ、雪国では積雪による重さもある。
今年の冬は豪雪で、東北や北陸などでは積もった雪の重さに耐え切れず、屋根が倒壊した建物も多々あったようだ。融けてなくなる雪といえど、大量に長期間積もっていると危険な重量となる。
そういった重量を仮定し、小屋梁の太さを計算によって求めていく。
専門的には「単純梁を解いて梁(はり)に生じる力を求め、その力に耐えうるような太さを決定する」という手順になる。松か桧(ヒノキ)かなど、使う材料によって強さが違うので、使用材料によってその太さがかわったりする。

大工を目指す学生たちは、普段は「構造力学って役に立つの?」と疑心暗鬼な様子なのだが、こんな風にリアルな話をからめてやると、突然、視線がこちらに向く。彼らなりに、この話は自分たちに大いに関係がありそうだと気づくのだろう。

無味乾燥な単なる学問は面白くないし、なかなか身に付かないものだが、自分にとって興味あることや面白いこと、役に立ちそうだと思えることは難なく理解できてしまったりする。専門学校の講義では、いかにリアリティを持たせるか、それをいつも考えています。

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