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2006/01/31

今年度の製図実習、最終回

建築専門学校も今年度の講義が1つずつ終了していく。
そう、来週水曜日からはついに試験が始まるのです。

今日の午後、製図の実習でした。
入学当初、最初は線の引き方、線の太さを使い分ける、という練習から始め、建築製図のルールや製図記号、木造建築物の図面種類と描き方を実習と自宅課題で訓練し、さらに図面を模型製作を通して理解したり・・・。
忙しくて、あっと言う間に1年が過ぎた感じではないかな?
それとも、日常的に課題に追われ、夏休みや冬休みには、時間のかかる課題が出され、やれやれ、やっと終わったと感じる人も多いかもしれない。
いずれにしても、間違いなく皆さんの製図能力はこの1年で鍛えられているはず。
これまでに、2級建築士の製図試験で要求される図面は全て描いている。ざっと、毎週2枚程度の製図をしている計算なので40~50枚の図面は描いているのではないかな。

さて、今日は私が担当の建築学科1年生の製図実習最終回。
「設計事務所の所長から、新人のみんなに初仕事。所長から、敷地と間取り図のようなものが描かれた1枚の紙を手渡された。鉛筆でサラサラっと描いたスケッチだ。木造2階建の住宅のようだが、所長は『これをきちんと1/100で図面に仕上げてくれ』と言い残し、現場へ出かけて行った。」
という想定の製図課題とした。
その紙には、間取り程度しか示されていないので、壁の厚さはどの程度で、窓や扉など開口部をどこに設けるか、収納はどこに、階段の段数や踏み幅をどれくらいにするか、キッチンの流し台やその他家具類はどう設置するか、道路から玄関までのアプローチはどうするか、などなど考える事はたくさんある。他の科目で学んだ知識もフルに動員しなければならない。さらにそれを図面に仕上げなければならないのだ。
そんなわけで、彼らにとっては、3時間程度の実習時間で完成させるには、時間的に厳しいめの課題のハズだ。

だが、終了時刻、予想に反し多くの学生が完成してしまった。しかし、神経質になってしまい、時間切れになったり、大失敗をして書き直しをしたために、時間をロスし未完成に終わった学生もいた。まぁ失敗は次回に活かせてくれることだろう。
第1回目の、恐る恐る線を引いていた頃と比べれば素晴らしい進歩だと思う。

とりあえず、今日で製図も終了。最後くらいは宿題は出しませんので安心して下さい。
でも春休みの宿題は3月の登校日に発表です。
この設計製図は、課題で評価。つまり、1つでも未提出の課題があれば、留年。自宅課題で未提出になっている作品は今週中に提出を!

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2006/01/29

大改造!! 劇的ビフォーアフター終了!?

大胆なリフォームが人気のテレビ番組「大改造!! 劇的ビフォーアフター」が、ついに3月でレギュラー番組終了となるらしい。
日刊スポーツ(2006/1/28の記事)によれば、発がん性のあるアスベスト問題の影響で1軒のリフォームに半年かかるようになり、週1回の番組としての制作が困難になったことが原因らしい。アスベスト関連法施行で、家屋解体の際にアスベストの調査・分析に時間がかかるようになり、依頼から調査、解体、リフォーム、完成まで3~4カ月だったのが、施行後は約2カ月程度の工期が延びてしまうことになったようだ。

我が建築専門学校の講師や卒業生も当番組の「匠」として出場し、”リフォーム”、”匠”という言葉や、建築設計という仕事の一端を、広く世の中に知らしめてくれた番組だっただけに大変残念。今後はスペシャル番組として放送される予定とのこと。

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2006/01/28

2005年度の優秀作品

01shimomo 建築学科では、卒業設計ノミネート作品の展示会や発表会を終え、専任教員や非常勤講師が投票を行った結果、今年度の卒業設計優秀作品が決定した。
自分の出身地である高知県に木造で設計を試みた作品、ストーリー性のあるグラフィカルな作品創りに挑戦したもの、鉄道の駅や高架下の空間活 02tanigu用を提案したもの、都市と農村の融合をテーマに狙ったもの、銭湯について調べ上げ、地域に根ざした新たな銭湯の計画、自分の趣味であるバイクをモチーフに空間設計した作品、空間体験の場として都市公園の提案などなど、10作品程度が決定した。
さすがにどれも、力の入った作品たちが選ばれたと思う。
(写真は、1部しか掲載していません)

優秀作品に1歩及ばなかった学生も、自信を持ってほしいと思う。優秀作品03araoに選ばれるかどうかは紙一重。合格できた人全員、是非、知力も体力もフルに使って完成させたんだという自分に誇りを持って、次のステップへ進んで下さい。
しかし私の感じるところでは、今年の卒業設計作品はツブは揃っている が、”飛びぬけて素晴らしい!”と言える作品がなかったと思う。投票結果をみても、「1位該当者無し」とされていた先04oura生がおられたこともそれを如実に語っている。
指導方法一つで、爆発的に力を発揮したり、突然建築に目覚める学生が毎年いる。もっと実力を伸ばせた学生がいたかも知れない。
私個人としては、関西の建築専門学校の中で、我が校は硬派で実力派の 学校だと自負しているが、少し反省しなければと感じた今年度の卒業設計結果だった。09yoshid

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2006/01/25

求人はたくさんあるが・・・

知り合いの設計事務所から電話があった。
「今頃の遅い時期なんやけど、まだ就職が決まってない学生っているかなぁ?」
そう、求人です。
普通は学校の進路部に求人依頼が届くのだけど、個人的につながりのある設計事務所や施工会社など、直接教員に求人の依頼をしてきたりする事は良くあること。これは大学でも専門学校でも、どこの学校でも同じでしょう。
企業からすれば、”進路部を通して掲示板に求人票が貼りだされる”、という一般的なルートよりも、知り合いの教員に直接頼んだ方が、優秀な人材が来てくれるだろうという期待があるからで、もちろんこちらも人間、『あいつの会社なら優秀な、元気のある学生を』と、頭の中を学生の顔が駆け巡る。

この設計事務所はかなり手広く仕事をしていて、給料も良い。だがその分、休憩の間も無いくらい忙しいのだが、設計の実力は間違いなく付く。
「ホントのバカや、やる気の無いやつはいらない。真面目で元気のある新卒学生がいれば是非お願いしたい。それと、スタディ模型製作のアルバイトをしてくれそうな学生いないかなぁ?春から忙しくなりそうで、バイトを雇わないと所員だけでは仕事がこなせそうにないんで。今日中か明日には、求人票をFAXさせていただきます。」とのこと。
バイトは現1年生や夜間部に声を掛ければスグに何人か集まるだろう。正社員採用の方も誰か探してみますか。

就職希望者が多い有名企業や大企業などでは、春先の早い時期から会社説明会を行い、内定時期も早いことが多い。しかし、中小の設計事務所は1年間を通してまばらに求人が来る。有名なアトリエ系事務所から、今の時期や卒業式のある3月に求人が来たりすることも珍しくない。
そんなことを知ってか知らいでか、未だ暢気に就職活動もせずにブラブラしてる、あるいは就活してるが就職が未決定の学生がいる。以外とその中には見どころのある学生や、やる気のある学生が残っていたりするのだ。

文部科学省の「学校基本調査」によれば、2004年度の大学卒業者の就職率は55.8%。
そんな中、建築専門学校の求人数は、学生数を大きく上回る。たいていの専門学校では就職率80%程度以上は確保してるのではないないだろうか。また、15%程度は大学編入等の進学だ。
さて、残りの約5%ほどの卒業生はどこへ行くのか?
実は建築専門学校でも、こんなに求人があるにも関わらず、ニートやフリーターになる学生が徐々に増加傾向にあるのは間違いない。
つい先日も、ある学生が「私、就職したくなぁ~い」と言っていたのを聞いた・・・。

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2006/01/23

インテリアデザイン学科も発表会

inte03 建築学科同様、インテリアデザイン学科でも卒業制作審査・発表会があった。
家具をデザイン、製作したり、ある住宅のインテリアをコーディネートしたり、建築設計的な作品もあったり、かなりバラエティにとんだ作品発表会だった。

普段の設計課題の提出後も、作品発表会は日常的に行われている。プレゼンテーションする機会が与えられれば、いかに自分の作品がすばらしいモノか売り込めなければならない。入学当初は、大勢の人の前で何を喋っていいのかわからずに、しどろもどろだった学生も、間もなく卒業という今では堂々と話をしていた。
教員から突っ込んだ質問をされると、返答に少し戸惑う事もあるが、それでも黙り込まずに何か答えようと頑張る姿は、見ていてハラハラもするが頼もしくも感じる。
自分をアピールすることが必要な時代。デザイナーには特にそれが必要だし、就職にも役に立つことなのだ。

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2006/01/22

奇想遺産「耕三寺(こうさんじ)」

今日の朝日新聞、be on Sundayの奇想遺産は「耕三寺(こうさんじ)」が紹介されていた。実業家の耕三寺耕三(こうそう)(1891~1970)が、両親の故郷である生口島に母の孝養のため、1935(昭和10)に建立した寺院とされる。別名「西の日光」ともよばれるらしい。

耕三寺を知ったのは10年近く前、まだ独身の頃の夏だった。バイクで「しまなみ海道」へ行こうと突然思い立ちツーリングに出かけたことがある。キャンプ用具一式と着替えとカメラをキャリアに積み、出発したのだ。

日本一高所に建つ高梁城(備中松山城)や倉敷、尾道の町並みを見て周り「しまなみ海道」へ。生口島の「耕三寺」はその時偶然に出会った寺だった。室生寺の五重塔はあるわ、日光陽明門はあるわ、平等院鳳凰堂はあるわで、瀬戸内海の小さな島に日本の有名古建築が一堂に集められており、とても驚いたのを覚えている。まるで古建築テーマパークだ。
建立当時は確かに寺院としての役割を持ち、この生口島から遠く日光まで詣でる苦労を思えば、島や周辺の方からは喜ばれたかもしれない。あるいは観光資源としても喜ばれたかもしれない。しかし今では博物館としての価値の方が高いのではないだろうか。

その後、愛媛県松山から四国カルストを通り、高知県、香川県から瀬戸大橋、直島へ立ち寄り帰宅した。5日間程度のツーリングだったと思う。バイクだから車のように駐車場に困ることもなく、機動力も高い。中型や大型二輪なら高速も走れるし、人との出会いにも味わいや感動がある。

学生時代から建築見学には良く出かけたものだ。
20歳の頃には、JR周遊券で2週間、東北地方をブラブラしたこともあった。宿はとらずに夜行列車で寝て、昼間行動するという旅だった。若い時だからできた旅行だ。

”建築見学という名目で旅に出られる”のは、建築を学んでいる者の特典だと思う。
建築は本を読んだり写真を見たりするだけでなく、実際にその建築、空間に身を置いてみることが大切だ。
学生たちは夏休みや冬休み、春休み、たっぷりと時間がある。あちこち旅して、いろんなものを見聞きして知識や感性を高めて欲しいものだ。バイトで稼いだお金をカラオケやコンパ、携帯電話代など日常に小金を費やすばかりでなく、旅にお金を費やすことも必要ではないかと思う。それは学生にしか出来ない特権。就職すると長期間の自由気ままな旅行なんて夢の夢。是非、学生である今のうちにどうぞ。

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2006/01/21

卒業設計優秀賞ノミネート作品発表会

sotu_y1 建築学科では本年度の「卒業設計優秀賞ノミネート作品発表会」があった。
1人10分の持ち時間で、作成者本人がプレゼンテーションする。会場となる教室のスクリーンにはプロジェクターで作品が映し出され、作者である学生がレーザーポインタで指し示しながら、大勢の人たちの前でマイクを使って作品説明をしなければいけない。
教室の前列には20名ほどの教員、その後ろには100名以上の学生たちが座っている。さらに後ろの壁際には座りきれず立ち見の学生もいる。
慣れない雰囲気の中、緊張と焦りから上手く喋れない学生、話がまとまらず中途半端な発表になってしまったり・・・
発表の後には質疑応答の時間もあり、教員から鋭い質問やツッコミが来る。思いもよらない質問に答えられずにいると、担当教員から救いの手が差し伸べられる場面も。
13:30頃から始まり、17:30を過ぎる頃までかかって発表会が終了した。

建築学科の卒業設計、本年度は全219作品が提出され、審査の結果28作品ほどが優秀作sotu_y2品ノミネートとして選ばれた。その中から教員の投票によって優秀作品が毎年10作品程度にしぼられるのだ。数日間の作品展示と今日の発表と合わせて投票が行われる。

卒業設計の製作中は、遅くまで学校に残って作業したり、自宅で徹夜の連続だったり、教員の設計事務所で作業に没頭したり・・・。しんどかった思いや楽しかった思い、そして完成した時の達成感など、さまざまな記憶が残り、良い経験となったことだと思う。今日の発表を無事に終え、あとは卒業に向けて最後の後期試験を頑張ろう。

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2006/01/19

小屋ばりの設計

建築技能学科という、大工の卵を育成する学科があり、そのクラスへ構造力学の授業に行っている。今日の授業では小屋梁の太さについて計算してみた。

町でよく見かける木造住宅の大半は、木造軸組在来工法と呼ばれる造り方による。koyabari
その屋根の部分に小屋梁という横になった材があり、両端が柱または桁(けた)や梁(はり)で支えられ、屋根の重量を支えている部材だ。
屋根の重さと言えば、瓦など屋根葺き材の重さや、屋根を形作る木材の重さ、雪国では積雪による重さもある。
今年の冬は豪雪で、東北や北陸などでは積もった雪の重さに耐え切れず、屋根が倒壊した建物も多々あったようだ。融けてなくなる雪といえど、大量に長期間積もっていると危険な重量となる。
そういった重量を仮定し、小屋梁の太さを計算によって求めていく。
専門的には「単純梁を解いて梁(はり)に生じる力を求め、その力に耐えうるような太さを決定する」という手順になる。松か桧(ヒノキ)かなど、使う材料によって強さが違うので、使用材料によってその太さがかわったりする。

大工を目指す学生たちは、普段は「構造力学って役に立つの?」と疑心暗鬼な様子なのだが、こんな風にリアルな話をからめてやると、突然、視線がこちらに向く。彼らなりに、この話は自分たちに大いに関係がありそうだと気づくのだろう。

無味乾燥な単なる学問は面白くないし、なかなか身に付かないものだが、自分にとって興味あることや面白いこと、役に立ちそうだと思えることは難なく理解できてしまったりする。専門学校の講義では、いかにリアリティを持たせるか、それをいつも考えています。

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2006/01/18

役に立つ資格は

数名の学生たちが、春休みに自動車の免許を取りに行く話をしていた。
日頃から学生には「自動車の運転免許は、卒業するまでに必ず取っておくほうがいいよ」と言っている。
免許があれば、仕事においては、現場をあちこち車で移動すれば便利だし、デートや遊びに行くにも便利。私なんて1級建築士の資格よりも使用頻度は高い、つまり間違いなく役に立っている国家資格だ。

建築の専門学校ではいろいろな資格支援をしている。1級、2級建築士はもちろん、インテリアの資格や福祉住環境コーディネーターや色彩検定、宅地建物取引主任者、CAD、その他諸々。建設機械の運転免許だってある。建築専門学校で勉強した証として、それらの資格にチャレンジし、できれば取得してもらいたいと思う。そういった建築関連資格は取得しておいて損は無いし、就職先の仕事内容によってはかなり威力のある資格もある。
しかし求人票を見ると、設計業務や現場管理を行う企業において、普通自動車免許を所持していることを条件にしているところが時々見られる。聞くところによれば、車の免許が無いから内定をもらえなかったという事もあるらしい。

普通自動車免許は、ほとんど誰もが取得できる資格だが、教習所へ通うために、かなりの時間が必要だし、就職してしまうとその時間を確保するのも大変だ。学生の間にぜひ春休みや夏休みなどの長期休暇を利用して取得しておくと良い資格だ。

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2006/01/17

冬季課題の模型提出!

建築学科1年生の冬季課題の提出が済んだ。

2階建木造住宅の軸組模型(骨組の模型)を縮尺1/50で製作するというもので、提出の際には、スチレンペーパーで製作した1/100外観模型と、1/100軸組模型を同じ台に固定しておくこと。(1/100の2つの小さな模型は、これまでの授業で自宅課題として既に製作したものなので、冬休み中に造るのは1/50のものだけだ。)

この宿題の模型は、図面を見ながら長さ90cmの角材を必要な長さにカッターで切断し、接着剤で接合していく。角材は、断面の大きさが1mm×2mm、2×2、2×3、2×5の4種類あり、図面を見て近い材を選択して使い分ける必要がある。図面通り必要な部材が、適当な断面の材で製作されているかがポイント。図面がキチンと読めないと正確な模型が造れないので、入学時からこれまでに学んだ図面の読解力、木造住宅の構造が理解できているかが試される課題なのだ。

jiku01というわけで、写真が提出された模型の1つ。(これは女子学生の作品!)。
こんな模型が学生の数だけ提出されてくる。1クラス40名程度のうち、2~3名ほどだっただろうか、部材が数か所抜けていた学生がいた。その場合は間違っている箇所を指摘し、直してから再度提出してもらうことにする。
jiku02図面が理解ができていれば、あとは模型を造る手順や段取りの上手さ、さらに手先の器用さが勝負となる。やはり、子供の頃からプラモデル作りが得意だったとか、工作の授業が好きだったとかいう学生はこういった模型作品は秀逸。まさにモノづくりの経験量の違いだろう。よくもまぁ、こんなきれいに造れるものだと驚かされる。
技術は、繰り返し何度も経験や訓練することで身についていく。模型も製図も、建築知識も。それを忘れず精進しよう。次回の製図はまた図面の練習に戻りますよ。

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2006/01/13

建築専門学生、とりあえず1段落

sotuhatu01 今週は忙しかった。
冬休み明けで、課題の提出もありバタバタしたこともあったが、先週土曜日に提出が終わった卒業設計の審査で、連日遅くまで時間を取られてしまったのだ。日頃の講義や雑務でも忙しいのに、この卒業設計の審査が加わると時間とともにかなり体力も消耗してしまう。しかし学生たちが必死で作成した作品、我々もキチンと見て評価してあげなければいけない。

今年度の建築学科、建築総合学科合わせて220ほどの作品が提出された。
審査は専任教員やもちろん非常勤講師も交え、講義や仕事の空き時間に会議室に集まり1作品ずつ評価していく。各学生を担当した教員や講師が簡単に作品の説明をしながら、1つの作品を最低でも7~8名以上の教員の目で審査していくのだ。朝9:00から夜21:00頃まで、3日間ほどで審査を終え、今日の昼休みに2階ホールにて合否発表が行われた。

卒業年次の学生にとっては、必修科目の講義や試験も残っているが、実質的にはこれが最後の大イベントだろう。
今日の合格を確認して、友達同士で卒業旅行の予定や、あるいは就職先での研修の日程を考えたり、最後の春休みの過ごし方を決めていた学生たちもいた。就職活動を休止していた学生は、今日からまた復活していたようだ。学生たちは卒業設計の呪縛から解放されてそれぞれ思いに思いに動き出すことだろう。

教員室で、担当教員の顔を見るなり思わず泣き出してしまう女子学生もいた。
卒業設計は学生にとって学生生活最後の重い課題であり、それをやり遂げるために学生と教員は半年以上の長い付き合いとなる。日頃の講義で接するのと違って、格段に密に接することになる。「合格」し、教員の顔を見たら、感激のあまり嬉しさがこみ上げて来たのだろうと思う。
長期間に及ぶ卒業設計との格闘を終えたその顔は、神妙な顔、笑った顔、泣いた顔、それぞれにみな素晴らしかった。

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2006/01/07

卒業設計、提出終了

今日は建築学科の卒業設計提出日だった。
夏休み前の6月頃から各担当教員への配属が決まり、時間的には約半年間かけての長い課題である。日頃の設計課題のようにテーマが与えられるのではなく、学生個々に建築的、社会的提案やアイデアなどを考え、設計行為を進めていく。何度も担当教員と打合せや相談を繰り返しながら、最終的には「表紙+10枚」の作品に仕上げる。
その作品提出が、やっと今日終わったのだ。
卒業単位は十分に取得できていたとしても、卒業設計が不合格では卒業できない。そんな大イベントなだけに学生たちは必死だったことだろう。提出に来た学生たちは、達成感に満ちた顔、徹夜の連続に疲れてヘロヘロな顔、不安げな顔、提出が済み安心した顔・・・、さまざまなイイ表情を見せてくれた。
合否発表まで、適当に講義もサボりながら、ゆっくりして下さい。

来週は卒業設計の審査会となる。朝から晩まで、会議室で10名前後の教員が1つの作品を囲み、1作品ずつ評価を下していくのだ。200以上の作品数があり、たっぷり3日ほどはかかってしまう。予定では金曜に合否発表だ。

ヘタくそでも時間をかけて真面目に取り組み、教員と綿密に打合せや相談を行いながら完成した作品は、まず間違いなく合格レベルに達しているものだ。
しかし、”手抜き”や”やっつけ仕事”が見られるもの、つまり投入エネルギーの不足、また、教員との打合せも無く独りよがりな作品は、それなりの低レベルなものにしかならない。あるいは未完成の程度によっては、不合格まではいかないが保留となり、大きなペナルティが課せられることになる。
作品未提出の場合はもちろん、未完成具合がはなはだしい場合は不合格の評価。つまり留年が確定してしまう。
例年、在校生の1割程度が不合格になってしまっているのが実情だ。

今年も提出しなかった学生が数名いたようで、名列表に受付番号が記入されていない箇所がある。家庭の事情など、やむを得ぬ事態により提出に来ることができなかった者もいれば、これまでサボり過ぎて作品が未完成が明白になり、冬休み中に完成をあきらめてしまった者、その他学生の数だけ理由はあるのだろう。
しかし建築専門学校では、モノづくりのルールに厳しい。特に提出日時、締切日はキチンと守ってもらう。つまり実社会でのルールと同じだ。卒業設計の未提出は留年というペナルティ。これは譲れない。
専門学校への入学はいたって簡単、勉強したい人や技術を身に付けたい人はどうぞ。
学則らしい学則は無い。しかしモノづくりのルールについては厳しいよ。

さて、今日無事に提出したみんな、評価はどうあれ、「しんどかったなぁ」「やってて楽しかったなぁ」「俺は(私は)がんばったなぁ」とか「もうやりたくないわぁ」とか・・・
それぞれの感じた事を記憶に残しておいて下さい。この先どこかで、その記憶がきっと役に立つことがあると思うよ。とりあえず建築専門学生たち、お疲れさまでしたっ!

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2006/01/06

建築学科の卒業設計、明日提出

いよいよ明日は、我が建築専門学校の卒業設計提出日。
今日は私の担当する学生3名が学校にやってきた。

どうあがいても提出は明日の16時まで。今からできることは限られているので、プレゼンの仕上げに”あと1歩足りないところ”とか”合格に近づけるために何をすれば良いか”など24時間程度で可能な作業のみ指導した。

我が校の卒業設計は不合格なら留年が確定。年によって差はあるが、例年在学生の1割程度の不合格者が出ている。合格の厳しさは、学生全員が知っているから合格できるかどうか不安を持ちつつも、提出までの残り時間を精一杯頑張ってくれることだろう。

明日は寒波で近畿のあちこちで降雪があるようだ。
明日は少し早めに家を出て、疲れた顔で提出にやってくる学生を出迎えようか。

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2006/01/01

今宮神社

imamiya
自宅から歩いて10分ほどにある氏神さん、今宮神社に初詣。
5年前、結婚式もこの神社で挙げ、毎年新年には初詣に来ている。
時代劇の撮影にも良く使われている神社であり、昔の面影を残す店構えと「あぶり餅」は京都のガイドブックに必ず載っているくらい有名だ。竹串に刺した小さな餅が炭火であぶられ、白味噌仕立てで甘くて美味しい。
神社から東に続く石畳の道を挟み、両側にあぶり餅の店が並ぶ。南側のかざり屋と北側の一文字屋。普段、この道を歩くと両側の店から呼び込みの声がかかるのだが、元旦の今日は客が列なして買い求めているほどの大流行り。おそらく呼び込みをする暇もなく、石畳の上は人で一杯だった。
一文字屋は高校の同級生の店だったはずだが、今までかざり屋にしか行ったことがない。何となく、かざり屋の方に入ってしまうのだ。

さて、何年前からだろうか、今宮神社境内は本殿に参拝のため、長い順番待ちの行列ができるようになった。
神さん参りって、ウワぁ~っと賽銭箱の周りに人が集まり、あちらこちらから手が出てきて鈴を鳴らし、お参りをするというイメージであって、長い長い行列をつくって整然とするものではないと思っている。新年の賑やかなイベントであるし、神様は一度に何十人も、何百人もの願いを聞いてくださると思うので、いちいち並んで順番にお参りする必要な無いはずだと思う。
もちろん私たちは横から賽銭箱にお賽銭を入れ、お参りを済ませた。
今年も1年間、無事に過ごせますように・・・

今年もよろしくお願いします。

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