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2005/12/16

CADのこと、続き。

CAD(キャド)とはComputer Aided Designの略。さまざまな書類をワープロで作成するように、建築やインテリアなどの図面やパースの作成などにCADを使用する。15年ほど前からCADという言葉を耳にするようになったと記憶しているが、当時はPCの性能も低かったし、CADソフトも貧弱で、手で図面を描く方が遥かに早く描けたものだ。しかし今ではそれが逆転。CADで作成する方が、図面の編集加工が簡単で標準化もし易い。実務では、無くてはならない存在となっている。

そんな時代なので、我が専門学校の建築学科やインテリアデザイン学科にも、もちろんCAD系講義があり、Jw_cad、AutoCAD、VectorWorksを使っている。
Jw_cadはフリーソフトでありながら、建築業界で実務に携わる人たちの手により育てられ、完成度を上げてきた。その結果、建築業界での使用率が最も高いCADソフトとなった。
対するAutoCADは世界標準、CADの代名詞と言っていいだろう。CADの黎明期から存在するソフトで、CADを世に知らしめたCADとも言える。VectorWorksは元はMACのMiniCadがWindows版に移植されたもので3次元機能が優秀だ。

現在、世の中には300種類にも及ぶCADソフトが存在するといわれている。それゆえ、就職した会社で使っているCADが、学校で習ったCADと違うということもよくある。しかし1種類でもCADソフトを使った経験があれば、他のCADでも勘が働き、修得までの時間が早いものだ。集中して練習すれば、たいてい1か月もかからず修得できるだろう。

”CADを使えば素晴らしい設計が出来る”というものではない。しかし大変便利な道具なので、実務で手書き図面はほとんど撲滅状態。私自身も最近つくづく思う。もう手書きに戻れないなぁと。

建築士の実技試験は今でも手書きだが、社会に出ればCADを使う。つまり、手書きで図面を描くのは学校だけ、という日は近そうだ。学校では図面のルールを身体で覚え、同時に建築士試験対策の意味もあるので、手書きでの製図実習は必ずあるもの。その上でCADの実習を行うという順序だ。
2級建築士は建築の学校を卒業後1、2年のうちに取ってしまわなければ、学科試験に合格できても”実技試験には合格できなくなる”、と先日の会議で報告があった。それは実務に携わると手書き図面を描く機会がなくなり、製図の腕が鈍るからだとか。
建築士の資格は、出来るだけ早く取っておくにこしたことはなさそうだ。

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