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2005/11/29

卒業制作、だいじょうぶか?

建築士の学科試験に「建築計画」という学科があり、私は火曜の午前中、その対策講義を担当している。3年生への講義である(私の勤務する専門学校には2年制と3年制の建築学科がある)。計画原論とも言われる環境工学の分野や住宅関係の項目を終え、公共建築の項目まで進んできた。今日は図書館や美術館、公民館の設計・計画の基本がテーマ。
この講義はあくまで建築士試験を念頭に置いているので、各項目の基本的事項や出題されるポイントに絞って講義をし、過去に2級建築士に出題された問題をいくつか解説。建築士の試験は暗記すべき事が多いのだが、中にはヒッカケ問題もあり、問題文を良く読まなければいけない。また、試験は合格術みたいなものもあり、解き方のコツも交えながら話を進めている。今日の講義のテーマであった公共建築を卒業設計に選んでいる学生もいて、質問も活発だったように思う。
昼休みになり、ちょうど私が食事を終えた時、待ってましたとばかりに女子学生が卒業設計の下書きを5枚ほど持ってきた。しかしこれがまた見当違いの図面を持ってきた。「これはダメ!」と描き直しを命じた。もちろん、どこが悪いか、何故ダメなのかはキチンと話しているから、本人も納得して「あ!そうですね。わかりました」。
学生は1方向からしか物事を見ていないことが多々あり、思い込みでそのまま作業を進めてしまう場合が良くある。我々の仕事は、そんな思い込みに気づかせることも大事な仕事。修正が可能な場合は別として、何時間もかけて描いてきた図面も、修正不可能な大間違いがあればもちろん描き直してもらう。

卒業設計の提出は1月7日。あと40日ほど。A2サイズで10枚ほどの作品を創ってもらうのだが、現時点で単純計算でも1枚あたり4日しかかけられない。エスキスが済み、そろそろプレゼンに取り掛かりたい時期になってきた。例年、優秀作品に選ばれるのは、やはりじっくりコツコツ、時間をかけて制作した作品が多い。これから卒業設計提出まで何度も徹夜もしなければいけないだろうけど、納得の行く作品ができるよう最後まで頑張ろう。

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