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2005/11/07

<鉄筋切断>のニュース

先日11/3に、「大阪府住宅供給公社は2日、同府堺市新金岡町4丁の「公社金岡東H団地」(10階建て)で、全80戸のベランダ側壁面にエアコン用のホースを通す穴(直径75ミリ)を1カ所ずつ開ける工事中、柱・はり部分の鉄筋計140カ所を切断するミスがあったと発表した」というニュースがあった。

このニュースを見て弟の言っていたことを思い出した。我が弟は、数回の転職を繰り返した後に「第2種電気工事士」の資格を取り、今年の夏前あたりから電気工事の会社に就職した。毎日、工場や住宅などの電気設備を配する仕事をしているようだ。
そんな弟と先日会ったとき、こんなことを言ってきた。
「先輩が、木造住宅に電気配管のための穴を壁に開ける時、『このあたりは大丈夫や』といって躊躇なくドリルで穴を開けていくのが不思議やねん。もしそこに柱があったらどーするんやろって、怖い気がするわ」と。
木造住宅であれば、910mmごとに「柱」が立っている可能性があり、またその半分の間隔で「間柱」と呼ばれる壁の下地材があったりするのが普通だ。また、窓がない壁であれば「筋違」という斜めの材がある可能性もある。それを知っていれば、この位置なら大丈夫というのがわかるわけだ。そんな話をすると弟も合点がいったようだ。

専門学校で建築を学ぶ学生たちから、時々こんな質問がある。
「先生、○○の講義って実際に役に立つんですか?」
役に立ちますとも!建築を学ぶ上で役に立たないことってないよ。貴方たちが見聞きすること全てが将来の役に立ちます。設計関係に進みたい人も施工や構造の基本的なことは知っておくこと、施工関係に進みたい人も計画や建築歴史を学んでおくこと。建築を仕事にしていく上で、広い範囲を学んでおこう。

前述のニュース、公社では「設計・工事監理のチェックが働かず申し訳ない」と謝罪されたそうだが、これは作業する現場の作業員も気がついて当然のレベルのことだったと思う。
鉄筋コンクリート造であれば、鉄筋が重要な役割を果たしており、柱や梁に後から穴を開けるべきではないことなど建築では常識的なこと。なぜ壁の部分に開けなかったのだろう?壁なら鉄筋の間隔は広く、切断する可能性もかなり低い。切断してしまったとしても構造的に大ダメージを与えることもなかっただろう。
ある意味、確認もしなかった現場作業員の手抜きといっていいかも知れない。

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