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2005/10/30

「こころの建築展」~高松伸~

今日は妻を誘って、東寺・小子房で開催されている「こころの建築展」に行ってきた。
学校経由で招待券を手にいれていたので、以前から行こうと思っていたのだが明日31日までの会期で、最終日曜である今日になってやっと行くことができた。

今回の会場、東寺境内にある小子房は勅使をもてなすために建てられた迎賓館であったようだ。普段は非公開で今回が初めての公開らしい。建物そのものは1934年に再建されたもの。
takamatushin2靴を脱ぎ小子房の中に入ると、廊下には高松伸氏のスケッチがガラスの下一面に敷き詰められていて、そ の上を歩きながら鑑賞するというスタイル。これまでに手がけられた建築物のスケッチ(設計するときに様々なことを思考しながら描いた多くの図や絵、あるいはメモなど)が大量にあった。建築を学ぶ学生たちだろう、数人が床に這いつくばって見入っていた。高松氏のスケッチやドローイングはかなり見ごたえがあり、建築を知らなくても1つ1つが芸術作品としても見る事ができるのではないだろうか。

小子房の廊下と、廊下に面する各部屋は普段は障子で隔てられているのtakamatushin1だろうが、部屋の中央に建築模型が展示され、廊下から見えるように、この展覧会中は障子が取り払われている。しかし合わせガラスがその障子のような役割をしているのだ。この合わせガラス、中間膜に高松伸氏の設計による建築写真が半透明に印刷されており、その膜をガラスではさんだもの。つまり廊下からは、合わせガラスを通して部屋の中を透かして見えるという感じ。
日本に古くからある障子という建具、ドアとは違って空間を完全に遮断することは出来ないが、ぼんやりと明かりを通したり、部屋を仕切れるが人の気配を感じられたり、また締め切っていても自然換気が行われたり・・・使いようによってはなかなかのスグレモノだと思う。
高松氏、その障子と同様の効果を期待してこの展示会で採用されたのだろうか。

一般的な展示会場ではない場所で、いかに作品を引き立たせるか、いかに見せるか。その場所を味方にするプレゼンテーションの工夫。そして未来への提案。バブル期に京都にもいくつも建築を設計し、スター建築家に躍り出た方であった。しかし近頃少し元気がないような感じだなと思っていたのだが、「こころの建築展」を見て、まだまだエネルギーを秘めておられるなぁという気がした。午後2時からサイン会があり、ご本人が来られていた。

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