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2005/07/27

就職活動

建築・専門学校の夏休み、1年生は図面や模型の夏期課題と遊びで忙しい。
まだ就職が決まっていない2年生は夏期課題、卒業設計さらに就職活動、そして遊びに大変忙しいハズ。

今日も建築学科の学生たちが求人票を見に来ている。設計事務所などは、これから秋や冬になってもパラパラと求人があったりするが、そこそこの企業のほとんどは夏までには求人が出揃う。結構『早いもん勝ち』的なところもあり、早々に就職活動を始め、あっというまに内定をとってる学生もいれば、のんびりしてる学生もいる。

多くの学生は、自分がどんな会社に就職すればいいか悩んでいる。設計か施工か、事務所か工務店かメーカーか・・・などなど。確かに建築系の仕事は範囲は広い。太いファイルに綴じられている求人票を見て、給料や仕事内容、休日や保険関係などいろんな内容を見比べ、いったいどこに就職するのがいいのか、迷っているのだ。

しかし求人票だけではほんとのところはわからない。とりあえずどんどん会社訪問してみよう。実際のところは行ってみないと、勤めてみないとわからない。

どんな仕事が自分に合ってるか・・?とりあえず仕事に就いてみよう。そうすれば自分自身も見えてくる。何もせず、動くこともしなければ、何も起こらない。

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2005/07/21

立体を平面(図面)に・・

夏休みになった。
でも就職活動や卒業設計、補習のために学生たちがウロウロしている。

4月に入学して3か月、毎日のように課題が出され、課題に追われる日々だったことと思う。そしてもちろん10日ほどはかかるであろう夏季課題もしっかりある。『やっぱり高校とは違うなぁ』『予想通り宿題が多い学科だなぁ』など、それぞれに建築系の専門学校を実感してくれているだろう。

1年生の製図の実習を担当していて思うこと。「立体のものを平面(図面)にするという作業は、ある意味、特殊技能なんだろうな」ということ。
図面を描くという作業は、未だ存在していない立体物(建築物)を頭に思い描き、それを平面である図面に置き換えること。頭の中に立体のモノをイメージし、そのモノを上から見た図を描いたり(伏図)、横から見た図を描いたり(立面図)、水平に切断したところをイメージして描いたり(平面図)・・。目の前に存在していないモノを想像し、正確に描こうとするわけだから、入学間もない学生たちにとって、それは難しい作業だろうと思う。

高校までの勉強はたいてい知識の詰め込みのみで、自分で考えるという訓練をほとんどしていない場合が多い。まして、目の前に存在しないものを想像し、それを図にすることは入学者のほとんどが初体験だろう。製図教育はまずこの特殊技能を身につけてもらうこと、製図のルールを知ることから始まる。
入学から今まで、簡単な模型を創って、それを図面にしたり、図面をみて模型を創ってみたり。立体と平面の行ったり来たりの繰り返し。立体と平面の関係、これを身につけるために課題をこなしてもらっていたのだ。これからやっと建築図面として構造的な話もでてくることになる。その例として今回の夏期課題では木造やRC造の図面を描いてもらうのだ。まずはマネでよい。習うより慣れろ。

近い将来、君たちの描く図面で、実物の建物が建つ日がやってくるのだ。
その時までコツコツと頑張ってほしい。

でも残念なこともあった。
学生の1人が急に連続して欠席。本人に電話してみると「授業についていけないから辞めたいと思っている」とのこと。声は元気で電話口の向こうから賑やかに友人らしき声も聞こえてくる。
彼は、私の知るかぎりでは特に学力的に劣っているわけでもなく、実は理解力や学力に乏しい学生は、他にもっといるのだ。それだけに、授業について行けない、という理由は腑に落ちなかった。
話をするうち、高校来の友人たちと遊ぶことが増えたとか。建築の勉強を始めると、課題が多いために、遊ぶ時間が極端に少なくなるかも知れない。文系に進んだ友人たちは楽しげに遊んでいるのに、自分は宿題をこなすのに日々時間に追われてる。そんなギャップを感じるというのも理由の1つらしい。つい、友人たちと遊びに行ってしまう。その結果、課題ができない、やる気もしなくなるということ。気持ちはもう切れてしまっているようで、『退学』して別の道に進むことを考えているらしい。50人ほどのクラスで3か月たち、1人の退学者を出すことになってしまいそうだ。
やはり自分の目標をしっかりもつことが重要ということか。しかし逆に、まだまだやりなおしの効く年齢。少々の後戻りは人生においては大勢に影響はなし。ただ、それを繰り返さないようにしてほしい。

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2005/07/15

体験学習、学校説明会

専門学校では体験学習や学校説明会というイベントがある。自分の進路は『建築』に決めたが学校選びに迷っている人たちに、学校へ来てもらって模擬授業を体験してもらったり、学校の様々な内容について説明、質問に答えたりするというもの。
私も何回か模擬授業をせねばならない。正直言って、普段の授業そのまんま、但し高校生向けに内容は易しくしている。もちろんいろんな質問などに対して正直に答えている。
出来るだけ多くの人に入学してもらおうと、いいことばかり、ウソを言ったりしたら、入学後さらには数年後にしっぺ返しをくらうからだ。「説明会ではこう言ってたのに!」「あの学校は信用できない!」とクレームが多々くることは目に見えている。
そんなことのないように、体験学習や学校説明会の参加者には、しっかり正直に伝えたいと思う。

入学後にガッカリしないよう、あまりにいいことばかり、いい宣伝ばかりの学校は疑ってかかるほうがもよいかも知れない。
楽に技術が身につくことなんて決してないのだから・・・。
CMや案内書で一番伝えやすい宣伝文句、それは数値で表しやすい就職率や資格取得率、取得者数。ほんとのことを言えば、そんなものは分母を適当にいじればどうにでもなるもの。
実は就職率や資格取得率は、学校によってそんなに大差のあるものでもないのだ。カリキュラム、これも基本的にはそう大きく変わらない。卒業後に建築士の受験資格がある学校なら、最低限必要な専門教育は決まっている。そんなことよりもっと大事じゃないかと思うことがある。それは学校全体の雰囲気や、入学したら一番多く接することになるであろう先生たち。

入学案内書、学校案内パンフレットに掲載されている内容だけでは学校の雰囲気や、どんな先生に教えてもらえるのかわからないもの。体験学習会などを利用して実際に専門学校に足を運んで、それらを肌で感じてもらえればいい。もちろん普段の日に訪問すればもっと生の雰囲気が感じられるだろう。

専門学校では特に、『どんな先生が教えてくれるのか』がとても重要だと思う。入学していきなり専門教育が始まる専門学校において、丁寧に教えてくれる、気長に教えてくれる、話やすい、質問しやすい先生がどれほどいるのか。初めて建築の勉強を始める不安の中、そういった先生が沢山いる学校であれば心強いことだと思う。逆に、いくら学校の設備が良くても、権威ある先生であっても、話にくい、距離を感じる先生が多いと不安を感じることだろう。また、非常勤の先生が極端に多い学校も疑う必要あり。

人との接触は、案内書ではわからない。
専門学校選びでは、目当ての学校が数校あるならそれら全ての学校に足を運んでみるべきだと思う。自分の目で見て、教員と少しでも話をしてみる(事務職員ではなく、必ず教員にいろいろ聞いてみる)、きっと何か感じ取ることができると思う。それを心がけて間違いない学校を選びをしてほしい。

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2005/07/11

福祉住環境コーディネーター

7月第1日曜は「2級建築士」の試験、そして第2日曜、つまり昨日は「福祉住環境コーディネーター」の試験だった。検定試験は年に2回実施されるものが多く、今はその1回目の時期にあたる。

建築学科の多くの1年生たちが、「福祉住環境コーディネーター3級」の受験に行ったはず。1年生と言えば、専門学校に入学してまだ約2.5ヶ月程度。でも、少しの勉強時間を割く程度で合格できる検定試験が「福祉住環境コーディネーター3級」なのだ。
受験料も比較的安く、広く浅く建築の知識も覚えなければならないし、検定試験に合格したという達成感も味わえる。まさに建築専門学生、それも入学初年度の学生には最適な資格試験だと思う。

がしかし、実際に役立つ資格かというと、そうでもない。2級以上は『住宅改造に関わる「理由書」を作成できる』となっているが、これは建築士でもできるし、他の福祉、リハビリ系資格所持者でもできる。それに、費用1件2000円。
つまり、仕事をしていく上で直接役立つ資格であるとは言えないのが現状。
 だが、学生にとっては、就職活動でのプラス材料であり、福祉や住環境の知識向上にもつながるため、勉強して損にはならない。初めての建築関連資格への挑戦、そして合格、「やれば出来る!」「嬉しい」という気持ちを味わってもらえることの方がメリットが大きいのではないだろうか。

夏休みを目前に控え、多くの課題が目白押しだった先週。そんな中、しっかり勉強時間が取れただろうか?何人が合格できるか楽しみだ。次回2級に挑戦する者も出てくるだろう。

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2005/07/04

『2級建築士』学科試験

昨日7月3日(日)、2級建築士の学科試験の日だった。
私も2級建築士講習会の講師をしていることもあり、受講生の結果にはドキドキハラハラ、多くの人に合格してもらいたいと願うばかりである。どんなに合格する実力ある者であっても、緊張やプレッシャー、マークミスなどのケアレスミスで落ちてしまう場合もあるのだ。
今年は午前中の「建築計画」「建築法規」が少し難しく感じたという受講生が多かったようだが、特に出題傾向が変わったということでもなかったようだ。
自己採点を終え、「合格してそうです!」「80点近く取れてそうです!」などと、何人もが報告に来てくれた。でもこれで半分。次は製図の試験が待っている。すぐに製図対策に取り組んでいこう。

建築学科を持つ専門学校には、2級建築士取得を目指す1年制学科がある場合が多い。
まともな専門学校であれば、2年制あるいは3年制の建築系学科を卒業すれば、『2級建築士受験資格』を得ることができる。
そして卒業後、つまり2級建築士受験資格を持った者が、1年制の学科に進学して「学生」をしながら建築士の受験勉強に専念、見事に2級建築士に合格してから卒業、社会に出ようということなのである。

実はそういう1年制の学科(一般に専科と呼ばれる場合が多い)が大はやり!どこの学校も、『2級建築士の合格率95%』『2級建築士270人合格!』などと、高合格率を謳い文句に宣伝している。
確かに合格率全国平均25%前後を考えれば、素晴らしく高い合格率である。
しかし毎日毎日、まじめに2級建築士の受験勉強のみの学生が合格しない方がおかしいのであって、あまりこうした宣伝文句には惑わされない方がいい。
資格取得の勉強と、実際に役立つ建築の勉強は別物と考えた方がよい。

とかく専門学校選びには資格取得に重きが置かれる傾向があり(それも重要ではあるのだが)、資格取得率が高いことを宣伝→入学者が増える→経営者が喜ぶ。単にこれだけの図式になるだけのこと。
例えば専門学校選びという点からは、建築士の合格率や合格者数よりも、ほんとうに良い講義が受けられるか、良い先生がいるか、など他の判断基準をしっかり調べたり見たり体験した方がいい。また、建築やインテリアの勉強は教室内だけで身につくものでもなく、いろいろなものを見る、触る、空間に身を置き実体験すること。学校の外に出て活発に動いてもらいたいものだ。少なくともセンスを磨くにはそれしかないと思う。

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